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巨人・阿部慎之助、引退を決断「最後まで必死に」 プロ19年目40歳、一時代担った“強打の捕手”

2019/09/24

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通算2000安打、400本塁打を達成

 読売ジャイアンツは24日、公式ツイッターで阿部慎之助捕手が現役引退を決意したことを伝えた。23日の東京ヤクルトスワローズ戦の試合後にチームに報告したという。
 
 プロ19年目、40歳の阿部がユニホームを脱ぐ決断をした。23日に神宮球場で行われたヤクルト戦の試合後、チームに現役引退を報告。球団の公式ツイッターによれば、阿部は「これから大事なゲームがあるので、僕もその一員として、最後まで必死に頑張るので、皆さんも一緒に日本一になって、僕の有終の美を飾らせてください」と語ったという。
 
 阿部は安田学園、中央大を経て2000年のドラフトで逆指名で巨人に入団。村田真一氏の後継者として1年目から127試合に出場し、打率.293、13本塁打、44打点と活躍した。翌2002年にはベストナインとゴールデングラブ賞を受賞。阿部はその後も通算で9度のベストナイン、4度のゴールデングラブ賞を受賞している。
 
 2009年には日本シリーズ最優秀選手賞(MVP)、そして2012年には159試合の出場で打率.340、27本塁打、104打点、出塁率.429、長打率.565をマークして首位打者、最多打点(打点王)、最高出塁率のタイトルを獲得。自身初のセントラル・リーグ最優秀選手賞(MVP)を受賞した。
 
 そして2017年に2000本安打を達成。今季は代打での出場も多くなったが、6月1日に通算400本塁打を達成すると、9月23日には7回に今季6号の同点ソロ本塁打を放ち勝利に貢献した。24日現在で92試合に出場し、打率.299、6本塁打、26打点。通算では2279試合、2131安打、405本塁打、1284打点、出塁率.368、長打率.495と堂々たる成績を残している。
 
 球界屈指の「強打の捕手」として活躍した阿部だが、精神的支柱としてもチームを支え、一塁手を務める時でも若手選手を積極的に鼓舞。勝利を常に求められるチームの一時代を担った背番号「10」は、今季を含め8度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献してきた。
 
 現在チームの捕手には阿部の他に32歳の炭谷銀仁朗、30歳の小林誠司、27歳の田中貴也、26歳の大城卓三、22歳の岸田行倫がいる。これらの選手たちが阿部の意思を継ぎこれからどんな活躍を見せるのかにも注目が集まるところだ。