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阪神・近本光司、球宴史上2度目のサイクル安打でMVP セが5発含む20安打11得点で連敗「5」で止める

2019/07/13

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先頭弾、二塁打、単打、二塁打、三塁打

<マイナビオールスターゲーム2019・第2戦>
セントラル・リーグ 11―3 パシフィック・リーグ(13日・甲子園球場)
 
 セ・リーグが前日の雪辱を晴らす意地の勝利を挙げた。
 
 初回、地元甲子園を本拠地にする阪神タイガースの1番・近本光司外野手が先頭打者本塁打を放つなど2点を先制。すると先発登板した読売ジャイアンツの菅野智之投手も無失点と好スタートを切る。
 
 続く2回には打線が爆発。阪神勢の原口文仁捕手と梅野隆太郎捕手による2者連続本塁打が飛び出すと甲子園は大歓声に沸いた。さらに、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智外野手の2ラン本塁打などで8-0と一気にパ・リーグを突き離す。
 
 一方のパ・リーグは3回、セ・リーグ2番手の中日ドラゴンズ・柳裕也投手に対して北海道日本ハムファイターズ・西川遥輝外野手の適時打で1点を返すと、オリックス・バファローズの吉田正尚外野手の2ラン本塁打で3得点し3-8と反撃した。
 
 それでも、セ・リーグは直後の攻撃で中日・高橋周平内野手が前日の第1戦から4打席連続安打となる適時打で1点を追加。さらに4回には広島東洋カープの主砲・鈴木誠也外野手がソロ本塁打を放ち、10-3とパ・リーグ投手陣を攻略した。
 
 7回には、ここまで4安打(本塁打、二塁打、右安打、二塁打)としていた近本が福岡ソフトバンクホークスの高橋礼投手から左中間へ適時三塁打を放ち、サイクル安打を達成した。オールスターでのサイクル安打達成は、1992年の古田敦也捕手が達成して以来27年ぶり2度目という快挙となった。なお、1試合5安打も2001年にロベルト・ペタジーニ内野手と並ぶ球宴タイ記録だ。
 
 11-3と大差をつけたセ・リーグは、投げては先発の菅野から柳、阪神の青柳晃洋、広島の床田寛樹、阪神のピアース・ジョンソンと継投。そして9回は7年ぶり9度目の出場となった阪神・藤川球児が登板した。
 
 地元の大声援を受けてマウンドに上がった38歳の藤川は、2アウトから前日にMVPを獲得した西武・森友哉捕手と対戦し、最後は近本が守る中堅への飛球に打ち取って試合終了。セ・リーグが5本塁打を含む20安打11得点の猛攻で11-3と大勝した。これでセ・リーグは2016年の第1戦以来7戦ぶりの勝利、連敗を「5」でストップさせた。MVPにはサイクル安打を達成した近本が選ばれた。

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