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快進撃DeNA チームを大きく変貌させた“静かなるラティーノ”ホセ・ロペス

〝セ界1位〟のDeNAが台風の目だ。開幕前の予想を覆す快進撃を見せている。好調の要因はさまざまだが、今季DeNAに加入した5番・ロペスの存在は見逃せない。

2015/05/23

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移籍して、ハツラツとプレー

 本拠地の横浜スタジアムで試合がある際はチームの集合時間よりも、かなり早めに球場入りするのがロペスのルーチンワーク。練習用ユニホームに着替えてスコアラー室に入り、対戦投手の映像を食い入るように何度も見て入念に自分の頭へ叩き込む。同席したスコアラーから情報をもらうと自分の納得がいくまで質問攻めにし、その余りの熱心さで苦笑いされることもしばしばあると聞く。
 実を言えば、これはロペスが巨人時代からずっと続けていたこと。本人にとっては何の変哲もない当たり前のことでも、DeNAの面々にはいい意味で大きな〝カルチャーショック〟となったようだ。

 助っ人のまとめ役としてもロペスは存在感を発揮している。
 バルディリス、モスコーソは同じベネゼエラ出身。この2人とロペス、そしてキューバ出身のエレラもスペイン語が母国語だ。今年の春季キャンプでロペスは報道陣に「コミュニケーションが非常に大事になる」と語り、率先して他の助っ人たちとスペイン語で会話を重ねてすぐに溶け込み、強固な関係性を築き上げた。試合が終わると他の外国人選手たちを誘って食事に出かけることも珍しくない。

 まるで昨季までの巨人時代よりもロペスはDeNAに移籍して、ハツラツとプレーしているように思える。巨人へ移籍してきた初年度の2013年こそ正一塁手として安定した成績を残したが、昨季は好不調の波にもさいなまれてスタメンから外される機会が多くなった。
 それでも最終的にチーム最多の22本塁打をマーク。巨人との契約更新は叶わず、ラブコールを送られたDeNAと契約を交わすと、今年1月の入団会見では「ベイスターズに入団できて光栄。目標とする具体的な数字はありませんが、チームをクライマックスシリーズへ進出させることを目指して頑張ります」と目を輝かせた。

 どこまでも謙虚な姿勢を貫くロペスだが、悔しい経験があったからこそ、〝必ずベイスターズを優勝に導きたい〟という思いに満ちあふれているのではないだろうか。DeNAの快進撃を支える静かなるラティーノの今後の暴れっぷりから目が離せない。

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