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阪神・マルテ、オリックス・メネセスはなぜ日本球界に? 新助っ人の来日背景を探る

 今季も多くの新外国人選手が日本球界に活躍の場を求めやって来た。チームの浮沈のカギを握る存在でもある彼らは様々な思惑を持って来日している。ここでは2回に分けて4人のプレーヤーの日本球界挑戦の背景について考察する。第2回は、阪神・マルテと、オリックス・メネセスだ。

2019/03/28

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常に外国人としてプレーするラテン系の選手たち

 ここで挙げた4選手に共通するのは、いずれもメジャー40人枠当落線上の20代の野手であり、皆ラテン諸国出身であるということだ。出場機会を求め、あるいは高給に惹かれるなど、4選手がそれぞれの背景を持って日本球界に挑戦する。
 
 かつて中日ドラゴンズなどで活躍したドミニカ出身のトニ・ブランコ氏にインタビューを行った際に、彼はラテン系選手の成功の秘訣について「自国の野球に強いプライドを持つアメリカ人選手より、常に外国人としてプレーするラテン系の選手の方が、異国にアジャストしよう、成功しようという気持ちが強い」と述べてくれた。
 
 この4選手はブランコ氏の言葉どおりの想いで日本に乗り込んできたのだろうか。彼らの活躍を願う反面、NPBの先輩選手たちには、NPBが簡単に成功できるリーグではないことを示してもらいたいという思いもある。
 
 毎年多くの外国人選手たちが日本球界に参戦し、様々なドラマを残してくれる。今季新たに参戦する4選手はどのようなドラマを私たちに見せてくれるのだろうか。
 
 
高橋康光

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