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NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<遊撃手編>

2019/01/02

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2002年の松井稼頭央が傑出

 今季の遊撃手は、リーグ優勝を果たした埼玉西武ライオンズの源田壮亮や、打率.345をマークした読売ジャイアンツ坂本勇人らが活躍。また、東京ヤクルトスワローズの西浦直亨がレギュラー争いの激戦を制し、138試合に出場。来季の飛躍を期待させる成績を残した。
 
 一方、昨季の新人王京田陽太や、東北楽天ゴールデンイーグルスの茂木栄五郎らは苦しいシーズンとなった。
 
 平成のOPS三傑は次の3人。
 
松井稼頭央(2002)140試合、打率.332、193安打、36本塁打、87打点、OPS1.006
〇最多安打
 
坂本勇人 (2016)137試合、打率.344、168安打、23本塁打、75打点、OPS.988
〇首位打者 〇最高出塁率
 
野村謙二郎(1995)131試合、打率.315、173安打、32本塁打、75打点、OPS.940
〇最多安打
 
 OPS1.000を超えたのは、今季現役を引退した松井稼頭央。西武ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)時代、リーグ優勝を果たした2002年に記録した。この年は「3割30本30盗塁」のトリプルスリーを達成。さらに46二塁打、6三塁打、36本塁打で、日本プロ野球史上最多となる計88長打を放った。また、193安打で最多安打のタイトルも獲得した。
 
 2010年から14年まで広島東洋カープの監督を務めた野村謙二郎氏。トリプルスリーを達成した1995年には、最多安打のタイトルにも輝いている。巨人の坂本は、2016年に打率.344で首位打者を獲得。出塁率も.433と高い数字をマークした。
 
 遊撃手部門では、トリプルスリーに加え、88長打を放った2002年の松井を選出する。日本人内野手として初のメジャーリーガーとなった松井は、日本球界復帰後もその打棒を発揮。39歳で外野手に転向するなど挑戦を続け、今季は、古巣西武に15年ぶりに復帰。リーグ優勝に貢献し、引退の花道を飾った。
 
 今季ベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たした源田や、復活を期す茂木ら、来季も遊撃手の活躍から目が離せない。プロ13年目のシーズンとなる坂本も、丸佳浩の加入で負担が減れば、さらに高い数字を残すことも期待できる。また、ゴールデンルーキーの中日ドラゴンズ根尾昂、広島の小園海斗らホープの、プロ1年目シーズンにも注目だ。
 
 
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