大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<一塁手編>

2018/12/30

text By



最強クラス助っ人に、平成の三冠王

 一塁は、助っ人大砲を置きやすいポジションで、今季も横浜DeNAベイスターズのロペスや、中日ドラゴンズのビシエドらが、打棒を発揮した。一方で、パ・リーグMVPに輝いた埼玉西武ライオンズの山川穂高、プロ野球史上最年少で「3割30本100打点」を達成した読売ジャイアンツ岡本和真ら和製大砲の活躍も見逃せない。
 
 また今季、広島東洋カープの新井貴浩が引退。記録にも記憶にも残る選手として、名を馳せた。本塁打王を獲得した2005年には、142試合に出場し、打率.305、43本塁打、94打点、OPS.956の成績を残している。
 
 OPSの傑出度で選出した候補者は、次の4人。
 
A.カブレラ(2002)128試合、打率.336、150安打、55本塁打、115打点、OPS1.223
〇MVP 〇本塁打王 〇最高出塁率
 
松中信彦 (2004)130試合、打率.358、171安打、44本塁打、120打点、OPS1.179
〇MVP 〇首位打者 〇本塁打王 〇打点王 〇最多安打 〇最高出塁率
 
落合博満 (1991)112試合、打率.340、127安打、37本塁打、91打点、OPS1.155
〇本塁打王 〇最高出塁率
 
清原和博 (1990)129試合、打率.307、134安打、37本塁打、94打点、OPS1.069
〇最高出塁率
 
 OPS1.200超えを果たしたのは、カブレラ。2001年から西武でプレーした助っ人は、NPB通算357本塁打を誇る。このシーズンは、当時、王貞治氏の持っていたプロ野球記録に並ぶ55本塁打を放ち、リーグMVPを獲得。西武の優勝に大きく貢献した。
 
 一方、本塁打数では及ばないものの、カブレラの選出に待ったをかけるのが2004年の松中だ。松中は、この年、平成で唯一となる三冠王を達成。最多安打、最高出塁率を加えると、打撃五冠で、タイトルを総なめにした。
 
 三冠王といえば、落合博満だ。落合は、1982年、85年、86年とプロ野球史上唯一となる3度の三冠王に輝いている。平成に入ってもその打棒は健在で、1991年にはOPS1.100を超えている。また、通算525本塁打を放ち一時代を築いた清原もいる。コンスタントに成績を残すタイプで、意外にも本塁打王や打点王などのタイトルは取っていない。
 
 一塁手部門は、2004年の松中としたい。カブレラとの成績は甲乙つけがたいところではあるが、打率、安打、打点において上回り、平成で唯一三冠王を達成したという点を決め手とした。
 
 来季は、新助っ人に、巨人ビヤヌエバや阪神マルテら、メジャーでも実績のある内野手が来日する。願わくば、カブレラ並の成績を期待したい。また、落合、松中に次ぐ、新元号の三冠王達成者は現れるのか。岡本、山川らの来季にも注目だ。
 
 
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<遊撃手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<捕手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<二塁手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<三塁手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<外野手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<投手・DH編>

1 2