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巨人にFA移籍の丸、広島が狙う人的補償は? プロテクト名簿28人を予想、13年には一岡を獲得

2018/12/12

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 野手陣は、広島のウィークポイントの一つとして、長打力のある左打者が挙げられる。
 
 今季は、39本塁打を放った丸佳浩を筆頭に、30本の鈴木誠也、25本のサビエル・バティスタと続き、強力打線を築いた。だが、丸の放出で事情は一変。主力の左打者は松山竜平、田中広輔、野間峻祥、西川龍馬の4人となり、今季の本塁打数は、松山12本、田中10本、西川6本、野間5本と、迫力に欠ける。
 
 さらに右打者も、主砲の鈴木は故障が多く、プロ6年間で全試合出場はゼロ。バティスタも外国人枠の関係で、好調を維持しなければ、2軍暮らしとなる可能性もある。さらに、新井貴浩が引退し、広島歴代最長在籍助っ人ブラッド・エルドレッドも退団した。
 
 また、未来に目を向けると、菊池涼介がメジャーを視野に入れている可能性があるため、将来性のある二塁手を指名することもあるかもしれない。
 
 野手は、一発を警戒しなければならない長打力のある打者をメインにプロテクトした。特に左打者を優先的に守り、若手二塁手もやや厚めに選出した。

捕手


 広島の捕手は、屈指の打撃技術を持つ正捕手・會澤翼に加え、ベテランの石原慶幸、今季34試合でマスクを被った磯村嘉孝がいる。さらに期待の若手である坂倉将吾と、昨季ドラフト1位で入団した“甲子園のスター”中村奨成が控えており、盤石の体制であると言える。
 
 そのため、若手捕手を強行指名するということは考えづらく、昨年ドラフト2位で入団した岸田行倫を選外とした。また、宇佐見真吾も当落上ではあるが、キャリアを考慮し、他選手との兼ね合いでプロテクト外。今季炭谷銀仁朗との正捕手争いが予想される小林誠司と、打撃力のある大城卓三をプロテクトした。

内野手


 広島の内野手は、一塁に松山、アレハンドロ・メヒア、堂林翔太、バティスタ。二塁は菊池、遊撃は田中、三塁は主に、安部友裕と西川で回すことになるだろう。また、遊撃には、今季ドラフト1位の報徳学園高・小園海斗も控えている。
 
 巨人は、主力の坂本勇人と岡本和真、勝負強く長打もある左打者の阿部慎之助、次世代の二遊間吉川尚輝と田中俊太、パンチ力のある山本泰寛、ルーキー北村拓己をプロテクトした。オリックスから自由契約となった中島宏之は右打者で、守備位置が主に一塁であることや、年齢などを考慮して選外とした。

外野手


 外野は丸の放出で、鈴木、野間、バティスタ、下水流昂らがいる。
 
 主力の陽岱鋼、長野久義、左の強打者亀井善行は優先的にプロテクト。ファーム本塁打王の和田恋、若く1軍での実績もある重信慎之介も選出した。一方で、ファーム首位打者の石川慎吾や、1軍でも実績のある立岡宗一郎、「2018日米野球」でブレイクした育成出身松原聖弥らは、広島に俊足巧打タイプが多いため、リストから外した。

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