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助っ人外国人流出危機。レアード抜ければ「玉突きコンバート」の可能性も【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#90】

ファイターズの助っ人二人との交渉が難航、自由契約となる。今後もチームは交渉を継続するが流出時の対応を考えていく必要がある。

2018/12/03

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仮に二人が抜けたなら……

【仮に二人が抜けたなら……】
 僕は「玉突きコンバート」の可能性を指摘したい。横尾の起用は順当だが、もしかすると2019年は誰かをサードへコンバートするかもしれない。フツーに考えたら外野手だろう。西川遥輝、大田泰示、近藤健介がいて、そこに調整完了の淺間大基や勝負強い松本剛、背番号一新の谷口雄也が加わる。2年目の清宮幸太郎も割り込んでくる。更に王柏融が参戦だ。余剰戦力にするのがもったいない。このなかの誰かをサードにまわせないか?
可能性があるのは大田泰示、近藤健介、松本剛だろうか。本来なら(内野が本職の)松本剛一択だけど、今年の春先、セカンドを任せて持ち味を殺してしまった。コンバートは性格的なものも大いに作用するのだ。
 
 僕は大田泰示じゃダメかなぁと想像している。彼の野性味がサードで生かせないかと思うのだ。そうしたら知り合いの記者から「サード近藤は以前、立派にやれてたでしょう」という声と、「サード中田翔はどうですか?
万が一、エラーをしたとして、周囲の納得度が大田とは違うでしょう。中田なら形ができるまで栗山さんを支えられます」という大胆策を聞かされた。これはつまり「サード中田、ファースト清宮」という考え方だ。うーん、それぞれ面白いなぁ。
 
 これがマルティネスの穴をどう埋めるか?
という問いであるなら、上原健太や堀瑞輝に化けてもらうか、杉浦稔大や中村勝の復活に懸けるか、ロドリゲスに期待するしかない。話はカンタン。「前年、結果の出てない投手の上積み」分で埋める以外、方法がないのだ。わかりやすい例が「大谷翔平の穴を上沢直之が埋めた」現象だ。上沢は2016年日本一のシーズン、蚊帳の外だった。
 
 投手起用はシンプルだ。力のある投手を立てる。それだけ。力がなければチームの勝ち星が減る。そこへ行くと、野手はパズルである。ここを動かすとあっちもこっちも動く。何度も言うが、元のサヤに収まるならそれに越したことはないのだ。が、収まらないとしたら…?
来年、キャンプ、オープン戦と実地で試すことになるだろうが、その前に頭のなかで妄想である。パズルを動かし、ああでもないこうでもない…。まぁそんなこといって、実際には投打の新外国人を既にリストアップしてるかもしれない。ファイターズは米球界から当たりの外国人を格安で調達してくることが多い。
 
 と、こう書いてきて、ファイターズファンは選手流出に慣れてるなぁと自分でも感心した。痛手は痛手だが、何とか対処できる気がするのだ。
 
年の瀬のハロー&グッバイ。衝撃の2V2大型トレード成立で期待する化学変化【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#91】
 

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