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【日米野球】カープ勢が席巻した広島の夜、いまだ古巣を鼓舞する前田健太。大瀬良、“先輩”エースとの投げ合い「すごく幸せ」

2018/11/14

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 日米野球を広島東洋カープが席巻した――。マツダスタジアムで13日に行われた第4戦は、そう言っても過言でないだろう。かつてのエース黒田博樹氏の始球式で幕を明け、日本代表「侍ジャパン」は大瀬良大地投手―曾澤翼捕手のバッテリー、MLBオールスターチームは前田健太投手が先発に名を連ねた。そして、9回表は田中広輔、菊池涼介の両内野手が逆転劇に大きく貢献した。
 
 広島で初めて開催された日米野球。カープファンだけではなく、日本の野球ファンを沸かせた。
 
 2015年以来、マツダスタジアムの舞台に戻ってきた前田。2回1安打、無失点に抑える圧巻の投球を見せた。「久しぶりにこの球場で投げることができて、僕にとってはすごく幸せな時間だった。日本の選手と対戦できたことは楽しくて、ファンの皆さんの前で投げられたこともすごくうれしかった」と感慨もひとしおだ。
 
 今季は先発と中継ぎを務め、ロサンゼルス・ドジャースの2年連続ワールドシリーズ進出にも貢献。3年のメジャー生活で、日本時代と比べてすべての球種がレベルアップしたと自負する前田は、「しっかりとバッターを抑えることができて、0点に抑えられたことが一番だったと思うので、成長した姿が見せられたんじゃないかなと思います」と満足げに語った。
 
 自身は会心の投球もチームは今シリーズ2度目の逆転負け。田中広の盗塁、菊池のセーフティスクイズと、MLBオールスターはかつてのチームメイトに“カープらしい”攻撃を仕掛けられた。「特に田中(広)、菊池というのは、そういうプレーがうまい選手ですし、特に情報の少ないこういうゲームでは有効な攻撃になると思うので、本当に2人の息の合ったプレーだったと思います」と称賛した。
 
 そして、「普段とは違ったプレッシャーの中でマウンドに上がった」という大瀬良。この日は會澤のリードもあり、5回を2安打1失点に抑えた。「マエケンさんがアメリカに渡ってから、なんとかいい姿をみせたいなと思って、日本で頑張ってた」と“先輩”エースの存在を励みに成長を遂げた現エースは、本拠地・広島で頼もしい姿を見せた。
 
 しかし、前田もメジャーで直球の力強さやチェンジアップの精度を向上させ、さらなる進化を遂げた。その投球を目の当たりにした大瀬良は「また成長しているというか、そういった姿を見ることができて、僕もまだまだ、まだまだ足りないなと思わせられました」と明かした。
 
 海を渡ったかつてのエースは、いまだ後輩たちに影響を与え続けている。そんな存在感を示した広島の一戦となった。
 
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部