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“あの”歌がない、ヘルメット着用のルール…日米野球に見る文化の違い、プレー以外の醍醐味とは

2018/11/12

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『ラス・マジョーレス.com』のスクリーンショット



 侍ジャパンの奮闘もあり、連日盛り上がりを見せている日米野球。両チームの選手たちの活躍はもちろんだが、同行する外国人記者たちが伝えているのはそれだけではないようだ。10日(日本時間11日)、米公式サイト『MLB.com』のスペイン語版『ラス・マジョーレス.com』が報じている。
 
 この遠征に同行しているクリスティアン・フエンテス記者は「日本ではヘルメットとグローブが備え付けられて安全が守られている」と、東京ドームのグラウンドレベル観客席「エキサイトシート」でのルールを紹介している。
 
 「グラウンドレベルの席に座るファンにはセキュリティ上のため、グローブ、ヘルメット、注意書きが用意されている。この安全対策は野球観戦の体験を損なうことがないようにという配慮がうかがえる」と写真付きで寄稿している。
 
 また、ジョシュア・バスケス記者は、8日に行われた読売ジャイアンツとの試合後のリポートで興味深かったこととしていくつか日本の球場文化を紹介している。それらは、タンクを背負いながらビールを販売する売り子や、7回に「私を野球に連れてって」が歌われないこと、ファンはゲームに集中し、買い物はイニング間に行っている、ダグアウトが米国の球場に比べ小さい、といったものだ。
 
 われわれにとっては当たり前に映る日本の球場文化、球場演出も外国人記者にとっては目新しく映るものもあるのだろう。日米野球は、本場のプレーヤーたちを楽しむ、侍ジャパンの活躍を楽しむというプレー以外にも、日本の野球文化、球場文化を世界のファンに伝える絶好の機会でもあるようだ。
 
 
高橋康光