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“高校ビッグ3”の活躍は? 2桁勝利で新人王候補も…2017年ドラフト1位の1年後

2018/10/24

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パ・リーグ

 パ・リーグは高卒ドラ1北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎内野手が7本塁打を放つ活躍。安田尚憲内野手もプロ初本塁打を放った。また投手ではJR東日本からオリックス・バファローズに入団した即戦力左腕田嶋大樹投手が6勝を挙げた。

<埼玉西武ライオンズ>
齊藤大将投手(明治大)
 
 今季ファームで22試合、1軍で16試合に出場。1軍では主に中継ぎとして登板したが、防御率7.02と結果を残せなかった。10月6日にはプロ初先発を経験するも、3回5失点で黒星を喫した。来季は開幕1軍をつかみ取りたいところだ。
 
<福岡ソフトバンクホークス>
吉住晴斗(鶴岡東高)
 
鶴岡東高から入団した吉住。プロになって最初に立ちはだかる壁は、ソフトバンクの厚い選手層だろう。吉住は今季1、2軍での出場機会を得られなかった。だが、言い換えればじっくりとファームで成長する時間があるということだ。10月16日時点で、非公式戦23試合73回を投げたことは高卒ルーキーにとって、来季以降大きな糧となるだろう。
 
<オリックス・バファローズ>
田嶋大樹投手(JR東日本)
 
 直球とキレのあるスライダーで即戦力と期待されて入団。前評判に違わず6月までに6勝を挙げ、安定した投球で先発ローテーションの一角を担っていた。しかし、6月27日に左肘痛で登録を抹消されて以来、1軍での登板はなし。来季はけがを完治させ、万全の状態でシーズンを戦い抜きたい。
 
<東北楽天ゴールデンイーグルス>
近藤弘樹投手(岡山商科大)
 
 186センチの長身右腕は今季1軍で9試合に登板。先発3試合、中継ぎ6試合でマウンドに立った。先発した8月18日の千葉ロッテマリーンズ戦は6回1失点と好投したが、プロ初勝利はお預けとなった。ファームでは16試合に登板し、防御率3.10と安定した成績を残しており、来季以降の期待は高い。
 

 
<北海道日本ハムファイターズ>
清宮幸太郎内野手(早稲田実業)
 
 7球団競合の末、日本ハムに入団。高校通算111本塁打の歴代最多記録を持ち、入団前からひときわ注目を集めたゴールデンルーキーだ。体調不良で開幕1軍を逃したが、5月2日に昇格すると、その日のデビュー戦から7戦連続安打を記録。ドラフト制が導入された1966年以降でプロ野球の新人最長記録を樹立した。
 
 5月末の抹消後は、ファームで本塁打を量産。出場30試合で13本塁打を放って猛アピール。7月に再び1軍に上がると、8、9月で6本塁打をマークし、プロ1年目では計7本塁打を放った。
 
<千葉ロッテマリーンズ>
安田尚憲内野手(履正社高)
 
 清宮、村上らとともに、高卒大型スラッガーとしてプロ入り。今季はファームで106試合に出場し、規定打席に到達した。打率.271はリーグ7位の成績で、17二塁打、12本塁打と長打力も発揮。8月に昇格を果たし、1軍では打率.151と課題を残した。しかし、全8安打のうち、長打は4本と将来の主砲となる可能性を見せた。

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