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ドミニカ共和国リーグで8時間超の激闘、延長19回で勝利投手は元中日・エルナンデス

2018/10/18

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 10月に入り、中南米各地でウインターリーグが開幕した。ドミニカ共和国のリーグでは16日(日本時間17日)、8時間超えという異例のマラソンゲームが繰り広げられた。同国紙『ディアリオ・リブレ』が報じている。
 
 異例の長時間ゲームとなったのは、トロス・デル・エステvsティグレス・デル・リセイ。ナイトゲームとして行われた一戦は、なんと延長19回、試合時間8時間7分だった。両チームが繰り出した投手は計29人。そしてこの試合に7-5で勝利したリセイの勝利投手は、元中日ドラゴンズのアンダーソン・エルナンデス内野手であった。
 
 エルナンデスは、5-5で迎えた延長18回裏にマウンドへ登った。1安打2四球を許しピンチを招くもなんとか無失点で切り抜けた。そして迎えた19回表に味方が2点を勝ち越したことで勝利投手に。ちなみに、エルナンデスのほか、敗戦投手、セーブとこのゲームの責任投手は全て野手という結果になった。
 
 午後7時半に始まり、8時間を超えたこの試合が終わったのは翌17日の明け方ということだ。ドミニカ共和国ウインターリーグでは、1981年10月22日のエストレージャス・オリエンターレスvsリセイ戦での延長22回という最長記録があり、今回のゲームは3位タイの記録となった。
 
 この試合には、エルナンデスの他にヤマイコ・ナバーロ内野手(元千葉ロッテマリーンズ)、フアン・フランシスコ内野手(元読売ジャイアンツ)、ワーナー・マドリガル投手(元中日ドラゴンズ)、ネルソン・パヤノ投手(元中日ドラゴンズ)といった日本のファンにも馴染みのあるプレーヤーたちも出場していた。
 
 一晩で2試合分プレーした両チームの選手たちの疲労ぶりは想像に難くない。そして、敗れたトロスには気の毒としか言いようがない結果となってしまった。ただ、トロスの次戦は18日(同19日)となっており、この17日に試合が組まれていなかったのは不幸中の幸いといったところ。じっくり休養し、また素晴らしい試合を見せてほしい。
 
 
高橋康光