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巨人・菅野はエースの存在感発揮、球団最年少の中日・小笠原、日本ハム・ロドリゲスは…開幕投手の今季は?

2018/10/16

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セ・リーグ

野村祐輔(広島東洋カープ)
20試合 119回1/3 7勝6敗 9QS 60奪三振 32四死球 防御率4.22 WHIP1.39
 
 野村は2016年に最多勝、最高勝率のタイトルを手にしてエース格に上り詰めた。昨季もリーグ4位の防御率をマークするなどチームの連覇を支えた。今季は自身初の開幕投手に選ばれ、6回3失点と試合を作った。だが今季はピンチで痛打される場面が目立ち、防御率は15年以来となる4点台となった。
 
 
デービッド・ブキャナン(東京ヤクルトスワローズ)
28試合 174回1/3 10勝11敗 17QS 95奪三振 63四死球 防御率4.03 WHIP1.37
 
 来日2年目で開幕投手の大役を務め、6回1失点と見事に役割を果たした。今季のブキャナンは昨季に続いてチームで唯一規定投球回に到達。さらに17QS、2完投、1完封を記録するなど、安定感が光った。さらにチーム唯一の2桁勝利を飾り、シーズン通してチームを支えた。
 
 
菅野智之(読売ジャイアンツ)
28試合 202回 15勝8敗 19QS 200奪三振 40四死球 防御率2.14 WHIP1.00 ※うち救援1試合
 
 2年ぶり4回目の開幕投手を務めたが、開幕試合は7回12安打5失点の大乱調。絶対的エースの滑り出しは決して良いものではなかった。しかし4月以降は、7月を除いて毎月となる10完投8完封を記録。最優秀防御率、最多勝利、最多奪三振の投手3冠を成し遂げた。投球回も今季両リーグ通じて最高となる202を数え、エースとしてこれ以上ない成績を収めた。
 
 
石田健大(横浜DeNAベイスターズ)
23試合 92回1/3 3勝7敗 4QS 87奪三振 39四死球 防御率4.97 WHIP1.40 ※うち救援8試合
 
 アレックス・ラミレス監督の期待を背負い、2年連続2回目の開幕戦に臨んだ。だが、味方の失策なども絡んで5回7安打5失点(自責点2)と試合をつくれず。以降も調子が上がらず、チーム事情によって中継ぎでも起用された。今季はルーキーイヤー以来100投球回を下回り、防御率はキャリアワーストと不本意なシーズンを送った。
 
 
小笠原慎之介(中日ドラゴンズ)
17試合 107回1/3 5勝6敗 9QS 73奪三振 50四死球 防御率4.11 WHIP1.44
 
 球団史上最年少の20歳で開幕戦のマウンドに立った。昨季は22試合に登板するなど順調に成長し、今季は飛躍の年になることが期待されていた。しかし、開幕投手のプレッシャーからか6回8安打5失点の背信投球。だが、シーズンが進むにつれて調子は上向きに。7月は4試合に登板して3勝0敗、防御率1.71の好成績。同28日の巨人戦ではプロ初完封をマークした。
 
 8月12日に左肘の違和感で出場選手登録を抹消され、以降1軍での登板はなかった。
 
 
ランディ・メッセンジャー(阪神タイガース)
28試合 173回2/3 11勝7敗 19QS 149奪三振 62四死球 防御率3.63 WHIP1.26
 
 4年連続5回目となる開幕投手。巨人・菅野との投げ合いで7回1失点と好投し、開幕白星を飾った。今季は投球スタイルが一変。熟練した投球術で打者を打ち取り、球威の衰えを見事カバーした。また19QSをマークするなど、シーズンを通して抜群の安定感を誇った。
 

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