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混戦のパ、西武が講じる首位死守への一手は? 鍵はエース・菊池雄星の登板日、ローテ変更はあるか

 パ・リーグのペナントレースは5日終了時点で、上位3チームがゲーム差5の中にひしめく混戦模様。シーズンも佳境に入り、首位争いもし烈になってきた。追い上げられる首位・埼玉西武ライオンズの鍵を握るのは、エース・菊池雄星投手の先発のタイミングだろう。

2018/09/07

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ソフトバンク13連敗中の菊池、1勝が大きなプラスに

 西武にとって鍵となるのは、エース・菊池雄星だ。
 
 菊池はプロ入りしてから対ソフトバンク戦は13連敗中。苦手意識も強いとされるが、発想を変えると、菊池がソフトバンクに勝てばアドバンテージになる。
 
 これまでのマイナス要素がゼロではなく、プラスに引き上がる。今季初対戦となった8月24日のソフトバンク戦は3失点で負け投手になったが、4回以降はしっかりと立ち直り、初勝利が近いことを感じさせた。勝機は見えてきている。
 
 今後の日程を見てみると、西武は日本ハム戦を6試合、ソフトバンク戦を7試合残している。日本ハム戦が週の前半に集中し、ソフトバンク戦は後半だ。日程的に両方に投げることは不可能だから、菊池の登板はどちらかに絞ることになるだろう。
 
 気がかりなのは来週だ。
 
 菊池は7日の金曜日のロッテ戦に先発することが発表されている。ローテのままだと翌週は14日の楽天戦になる。だが、翌15日からはソフトバンク3連戦を控える。そして3週間後はソフトバンク戦、10月の最後にもう1試合ソフトバンク戦が組まれている。14日の楽天戦を避けて、ソフトバンク戦に登板すれば、3試合の登板の可能性が出てくるというわけだ。
 
 昨季からの西武首脳陣のマネジメントを見ていると、菊池を金曜日に固定してきた。金曜日に試合がないときは別だが、エースをカード頭に固定する、あるいは、彼の体調面を一定に保つためにほとんど動かしてこなかった。昨季のシーズン後半は首位を狙うのが絶望的な位置だった。そのため、ローテーションを変える必要もなかったが、今季これまでもローテーションを変えてくることはなかった。

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