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小谷野、安達、伊藤を外した指揮官の荒療治が成功、チームは再び機能し始めるか?【どら増田のオリ熱コラム #26】

優勝候補にあがりながら、借金が積み重なり開幕スタートダッシュに失敗したオリックス。指揮官はこれまでのメンバーを入れ替え、またオーダーも組み替える荒療治を行った。はたして、この勝利が流れを変えるきっかけになるのだろうか。

2015/04/08

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ベースボールチャンネル編集部



佐藤達也に復調の兆し

 開幕から借金が積み重なる中で、ベンチが下した一つの決断。その結果、坂口は3安打の猛打賞で、山崎勝己も2安打1打点の活躍。糸井はまだトンネルから抜け出せていないが、今回の荒治療により、少しながら打線につながる兆しが見えたのも事実だ。また中島もかつての定位置だったショートを無難にこなした。

 金子、比嘉に続いて平野佳寿まで欠いている投手陣も踏ん張った。先発の西は被安打9と今回も毎回走者を出す苦しい中でも、粘り強い内容で失点を1点しか許さず、7回1/3まで力投。続いて登板した佐藤達也は開幕から不調が続いていたが、1回2/3を被安打1の3三振の好投で9回のサヨナラ劇につなげた。三振は全て空振りだったことからも復調の兆しを感じる登板と言っていいだろう。

 駿太がサヨナラ打を放った時、満面の笑みで駿太に抱きついて喜んだのは、絶不調のキャプテン糸井だった。京セラドームのスタンドには泣いているファンも数多くいた。

 しかし依然としてチームが厳しい状況にあることに変わりはない。巨大戦力と化したチームをどのように機能させていくか。小谷野や安達、伊藤と、昨日結果を出した選手たちをどのように起用していくのか。

 指揮官の一つひとつの決断が、今季のオリックスには求められている。
 
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