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“絶賛進化中”DeNAルーキー神里 交流戦好調キープで「新人王」への道拓けるか

2018/06/13

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ドラフト2位指名、開幕スタメン掴み取る

 ルーキーの横浜DeNAベイスターズの神里和毅外野手の勢いが止まらない。5月29日から始まったセ・パ交流戦でさらにそれが増した印象さえある。
 
 昨年秋のドラフト会議で2位指名を受け入団した神里。3月30日の東京ヤクルトスワローズとの開幕戦(横浜)で「7番・ライト」として先発の座を掴み取ると、花開く瞬間はいきなりやってきた。
 
 翌日の同カードでも先発出場した神里は、第1打席で相手先発の石川雅規投手からライトへ二塁打を放ちプロ初安打をマーク。さらに第3打席ではタイムリー安打を放ちプロ初打点。3打数2安打1打点の成績を残して存在感をアピールすることに成功した。
 
 この試合を含め3試合連続安打を記録し、この間10打数5安打2打点。4月1日、4日は1番打者に抜擢され、その期待に見事応える形となった。
 
 同月6日からの広島東洋カープとの3連戦(広島)でも全て1番を務めると、第1戦で二塁打2本を含む3安打でプロ初の猛打賞を記録したのをはじめ、計13打数6安打4得点でカード勝ち越しに貢献。
 
 筒香嘉智外野手、宮﨑敏郎内野手、ホセ・ロペス内野手と強打者が揃う主軸に繋ぐ上位打線の働きとして申し分ない結果を残した。

抜群の安定感…長打力、走力も魅力

 神里の優れた点の1つは、「安定感」だ。今季は、6月12日終了時点で規定打席に達しておらず打率も.272だが、その数字の一方で、先発出場した試合で3試合以上連続で無安打だったことはない。
 
 12日までに複数安打を記録した試合は10度あり、3安打以上の試合は前述の1試合と、4安打を放った6月9日の北海道日本ハムファイターズ戦(横浜)の2度のみだが、各カードの連戦で全て先発出場した場合は必ずいずれかの試合で安打を記録。1試合4打席~5打席立つ中での対応能力の高さを証明している。
 
 4月28日の中日ドラゴンズ戦で初めて先発を外れ、その後5月29日までは休養と新外国人ネフタリ・ソト外野手の活躍もあってベンチスタートが目立ったが、その間5月9日、12日、13日と先発出場した試合ではいずれも安打を放っており、首脳陣の信頼は揺らぐことはなかった。
 
 そして、さらなる売りは「長打力」と「走力」。長打力に関しては、1番で起用された4月12日の読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)で初回に先頭打者本塁打を放ち、プロ初本塁打をマーク。
 
 これまで本塁打4本、三塁打1本、二塁打9本。全40安打中14本が長打と、上位を任される打者にしては恐ろしい程の「パンチ力」を見せつけている。
 
 走力は、.340の出塁率を生かすように13個の盗塁を記録。チーム3位となる23得点に繋げた。この走力をさらに生かしていくことができれば、盗塁数の増加はもちろん、打力と噛み合わせた長打も今後増えていくだろう。
 
 一方で6個の盗塁失敗も記録したが、これはルーキーとして許容範囲の数字。多くの投手の癖、タイミングを見て経験し、技術を高めていくことで成功率を伸ばし、得点増加、そして勝利の一因にも繋がっていく。

6月10日終了時点で交流戦打率.414

 現在開催されているセ・パ交流戦は中盤を過ぎ、いよいよ佳境に突入する。神里は6月12日終了時点で10試合中9試合に出場し、33打数12安打。打率は.364と全選手中7位に付けている。
 
 無安打に終わった試合は2試合のみで、前述のように9日の日本ハム戦では4安打の固め打ちを披露。2本塁打、2盗塁も記録し、まさに乗りに乗っている状態だ。
 
 チームは5勝6敗で単独8位となっているが、神里の活躍はチームの得点力に欠かせない存在であるだけに、残り試合でも持ち味を発揮する活躍を期待したいところ。
 
 例年セントラル・リーグが苦戦する交流戦を貯金を作って終えることができれば、夏秋に向けたチームの上位進出、そして、個人では新人王獲得への道も見えてくるはずだ。