データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



【データで選出5月月間MVP】打撃&走塁で圧倒のソフトバンク・柳田、中日・平田は守備で打撃をカバー。与四球の数がカギ握った投手陣

2018/06/06

text By

photo

DELTA

タグ: , , , , , , ,



走塁を含めた攻撃面で圧巻の柳田。中堅のライバル・秋山が続く

 評価には(1)セイバーメトリクスの一手法を用いて選手の働きを得点換算し、(2)同じ出場機会を「平均的な成績の選手」が担った場合の働き(得点)を基準(=0)に置き、どれだけ上積みをつくったかという推定値を算出して行った。「平均的な成績に対して大きな差をつくり」、また「その状態で多くの出場機会を重ねていく」ことで増えていく数値なので、質と量、両面での貢献を見ることとなる。図中の[]で囲んだ項目でグラフが右に伸びているものはリーグ平均以上、左に伸びているものは平均以下だった数値だ。
 

 
 野手はパ・リーグで柳田悠岐(ソフトバンク)、セ・リーグで平田良介(中日)がそれぞれ14.1点、12.8点と最高の貢献を果たした。柳田は打撃貢献14.3点と他を大きく引き離した。5月は両リーグ最多の41安打を放ち、うち17本が長打。失敗なしに5盗塁も決めるなど走塁を含めた攻撃面で凄まじい活躍だった。
 
 ほかには秋山翔吾(西武)、筒香嘉智(DeNA)が打撃で大きな差をつくっていた。セ・リーグで最高の貢献を記録した平田は出塁率.513と4人を大きく上回る数字を記録。しかし右翼で他の選手と併用されることも多かったため、量(打席)が少なく、柳田のように打撃で圧倒的な差をつけたわけではなかった。マット・ドミンゲス(ロッテ)も質は素晴らしいが量が伴わなかった打者の1人だ。
 

守備貢献高い平田、筒香との打撃の差を逆転

 守備評価には同じイニングを守った平均的な同ポジション選手と比較してどれだけ失点を防いだかを表すUZR(Ultimate Zone Rating)を使用する。しかしUZRは同ポジションの選手との守備を比較する指標であるため、今回のように異なるポジションの選手を比較する際は、補正を行う必要がある。一般的に高い守備力、もしくは独自性のあるスキルを要するポジション(遊撃手や二塁手、捕手など)を守った選手はプラスに補正をかけ、その逆のポジション(一塁手や左翼手など)はマイナスの補正をかけるといった具合だ。この守備位置補正をUZRに加えたものが守備貢献となる。
 
 セ・リーグで1位の平田はこの守備貢献で2.9と高い値を記録していた。打撃面では筒香に差をつけられたが、走攻守でそれぞれバランスよく上積みをつくり、筒香との差をひっくり返した。守備ではほかに西川遥輝(日本ハム)、捕手の會澤翼らが高得点を記録している。會澤は一般的に捕手としての守備力が高く評価されている選手ではないが、それでも捕手として出場を重ねることには非常に高い価値がある。

1 2 3