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”転校”した大谷の活躍を刺激に――王貞治を彷彿させる近藤健介の凄み【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#73】

海を渡り、MLBで大谷翔平がさっそく結果を出した。昨年までのチームメイトの活躍を刺激に、ファイターズも上昇気流に乗りたいところ。そんな中、近藤健介がずば抜けた存在感を見せている。

2018/04/07

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大谷の活躍を見守る旧友

 開幕3連敗の後、敵地・楽天生命パーク宮城(まだ慣れないが今年からの名称。)で3連勝のV字回復と極端な振れ幅を経験しているファイターズである。全チームと当たってみないとまだ自分らの調子がつかめない。西武が強すぎたのか、楽天が波に乗り切れないのか。あるいは偶然なのか。とにかく6戦消化して3勝3敗の5割だ。ここから頑張りたいものだ。
 
 チームには大きな刺激材料もある。ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した大谷翔平の大活躍だ。現地時間4月1日のオークランド戦に先発すると6回を3安打3失点にまとめ、デビュー登板勝利、続く3日4日のクリーブランド戦では打者として2試合連続ホームランをかっ飛ばした。オープン戦の調子を見て「2刀流挑戦」に懐疑的な声も出ていたが、実力で黙らせてしまった。MLBは目下、大谷に沸騰している。
 
 初ホームランの日はファイターズナインみんなで生中継を見ていたという。ちょうど試合前練習が終わったタイミングだった。場所は楽天生命パークの球場サロン。そしたらライトスタンドへドッカーンだから大騒ぎだ。さっそく近藤健介は「みんなサロンで見てたよ。引き続き頑張って」と祝福のLINEメッセージを送る。で、こっちだって翔平に負けてられないと張り切るんだなぁ。こう、何かねぇ、東京に転校しちゃった友達を思う、山の分校の仲間たちみたいだ。
 
 僕はこの雰囲気が好きだ。海を渡って、遠くへ行ってもお互いの絆は切れていない。単なるきれいごとじゃなく、球団も協力関係にあって、大谷は渡米直前まで鎌ケ谷の施設を使っていたし、たぶんダルビッシュ有と同じで帰国したらまた使うだろう。「山の分校」っぽい選手らの絆と、球団自体が米球界から学ぼうとする姿勢とがうまく噛み合ってカラーになっている。大谷の大活躍は間違いなくファイターズにすーっと爽やかな風を入れている。「彼の大活躍のおかげで5割復帰できた」まで言えば、ちょっと盛り過ぎのウソになるんだけど、ぜんぜん関係ないってこともない気がする。

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