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「プロ野球は優秀なトレーナーを上手く活かしきれていない」。米コンディショニング専門家はキャンプをどう見たのか

アスリートにとって、体のケアはパフォーマンスや選手寿命に大きく関わる重要な要素となる。世界の様々なプロスポーツチームで日本人トレーナーは活躍しているが、日本のプロスポーツチームはどうなのか。ファンクショナル・カッピング・メソッドの創始者、浅野吉隆氏に話を聞いた。(取材・文:角谷剛)

2018/03/04

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浅野吉隆

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「福田選手には効果を実感してもらえました」

 近年、日本のプロ野球球団や選手からも支持を得ているファンクショナル・カッピング・メソッドの創始者である浅野吉隆氏が、日本での春季キャンプ視察を終えてアメリカに帰国した。
 
 ベッカムが所属していた時期のロサンゼルス・ギャラクシーでメディカル・スタッフを務め、他にも全米トップレベルのフィギアスケート選手や体操選手など数多くのトップ・アスリート達のコンディショニングを診てきた浅野氏は、日本プロ野球をどう見たか。
 
――今回はどのチームを視察されたのですか?
 
 「沖縄で中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズ、広島東洋カープの3球団の練習を見させてもらいました。2月17日なので、キャンプが始まって3週目ってところでしたね。練習を終え紅白戦もあり疲れているのに、ユニフォームを着替えアフターで自主練しているのには驚きました」
 
――選手に個人的に治療をしたりはされましたか?
 
 「中日ドラゴンズの選手会長である福田永将選手を診させてもらいました。本人の希望で腰と上半身、それから体の捩じりを中心に治療しました。だいぶ疲れが溜まっていたみたいで、本人にも体全体が張っている自覚があったみたいです。私からも、腰の捩じりが効かないせいで、バッティングが手打ちになってしまったり、肩の動きが悪くなっているように見えました。福田選手には、ファンクショナル・カッピングでは可動域も拡がるし、新しい感覚だと効果を実感してもらえました」
 
――福田選手は浅野さんが治療する前はどのようなケアをしていたのでしょうか?
 
 「特に定期的な日々のケアは受けていなかったみたいです。そのせいか随分疲れが溜まっているようでした。今回はケアはしませんでしたが、広島の下水流選手にも会いました。何回かファンクショナル・カッピングを受けてもらっていますが、彼も毎日マッサージを受けているわけではないみたいです。チームのトレーナーさんにはケガをしたとき以外、コンディショニングしてもらうと言う事はあまりない様ですね」

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