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【MLB】西武・牧田はポスティング申請すれば争奪戦に?米国の移籍情報サイトが特集

2017/11/07

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 今季も日米両方でシーズンが終了し、選手の移籍などが注目されるシーズンオフに突入した。来季に向けて新たな体制を整えるために自国内だけでなく、海外リーグの選手にも目を向けており、各球団、戦力補強には余念のない動きを見せている。
 
 米国では日本ハム・大谷翔平へ注目が集まっているが、日本球界を代表するアンダースローである西武・牧田和久の動向にも注目が集まってきているようだ。
 
 現在、MLBとNPBの間では10月末に失効した旧制度に代わる新ポスティング・システムへの移行を模索しているが、交渉がまとまらず合意には至っていない。しかし、新制度が合意に至った場合、大谷だけでなく牧田も争奪戦になると見られているようだ。
 
 米国の移籍情報サイト「トレードルーマーズ」では、6日(日本時間7日)付で米球界に移籍する可能性のある牧田について特集を掲載。
 
 記事では「大谷と違い、32歳の牧田は若い頃からスターというわけではなく、長い間先発と中継ぎの両方で結果を残してきたベテランだ。彼は26歳でプロ入りしたこともあり、日本球界の海外FA権の取得要件を満たしていないため、大谷のようにポスティング・システムを用いてメジャーに移籍することになる」と紹介。
 
 特に、7年間の通算防御率2.83という数字と先発・中継ぎの両方で実績を残してきたことは高く評価されており、チームは牧田を様々な場面で起用することができると評している。一方で、奪三振の少なさと死球の多さについては不安視されている。
 
 メジャーリーグではオリオールズのダレン・オデイ、マーリンズのブラッド・ジーグラーなどがリリースポイントの低い横手投げとして活躍しているが、牧田のように地面すれすれから投球する投手は非常に珍しい。そのため、牧田がメジャーの舞台で唯一無二の変則右腕として存在感を放つことは間違いない。
 
 また、牧田はメジャーの包括的労働協約によると、ポスティングの対象とはなるが、昨年12月に合意された新労使協定で制定された、外国籍の若手選手の獲得ルールである「インターナショナル・ボーナス・プール」の対象とはならないため、獲得を希望する球団はボーナス・プールの制限に関係なく入札が可能となるようだ。
 
 そのため、先発・中継ぎなどの役割を問わず、日本球界でも実績を残してきた変則右腕の牧田がポスティングを申請すれば争奪戦になる可能性も高いと見られている。
 
 日米を問わず、貴重な存在となっているサブマリン・牧田。米国からも注目を浴び始めたが、果たして日本人初となるアンダースロー投手のメジャーデビューを成し遂げることはできるだろうか。