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清宮幸太郎の魅力――「ヴェールに包まれた」潜在能力への期待感【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#63】

今年のドラフトの目玉・清宮幸太郎(早実)の交渉権を7球団競合の末、日本ハムが引き当てた。甲子園を沸かせた大器が、日本ハムでどのようなプロ野球人生を歩むのか楽しみだ。

2017/11/04

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大谷翔平との共通点

 昔は王、長嶋をはじめ超越的なスター選手がいた。全国区かつ全世代の人気者だ。たぶんV9時代のジャイアンツは主力のほとんどが知られていたんじゃないか。今、街を行く女性の何割が坂本勇人の顔を認識できるだろう。菅野智之を認識できるだろう。まぁ、今は逆に「ごく一部に岡本和真の打席のルーティンまでわかる女性がいる」時代なのかもしれないが、全体的な認知度は下がっていると思う。今、王、長嶋級というと大谷翔平あたりを持って来ないと苦しいだろう。CMに出ている露出量とか、野球以外の要素も関係してくる。
 
 清宮幸太郎はプロ入り前の時点でその全国区かつ全世代的な知名度を得ているのだ。スポーツ紙の1面を張れるというのはそういうことだ。これは実はよーく考えてみると不思議なことだ。桑田&清原のKKコンビとか松坂大輔のように甲子園で大活躍した選手というわけじゃない。出場経験はあるし、活躍もしているけれど低学年時だ。高3の夏に物語をつくっていない。パターンとしては大谷翔平に似ている。ずば抜けた評判を得ながら高3の夏は地方大会で散った。
 
 僕はたまたま西東京大会で清宮を見ているけど、大谷のときは岩手県大会だから「ヴェールに包まれた160キロ右腕」だった。しかも、高校JAPANでは野手だった。投手・大谷は動画で確認するしかなかったのだ。清宮のようにマスコミに騒がれた選手を「ヴェールに包まれた」存在とするのは矛盾があるようだけど、全国区でありながら高3になってどれだけの成長を遂げたかは「ヴェールに包まれた」感がある。

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