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3度の抽選外しから1位指名を受けた鶴岡東・吉住。実績十分の投手王国・ソフトBで開花なるか

2017/10/27

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 10月26日のドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けた鶴岡東・吉住晴斗投手。山形県の高校生では、史上初のドラフト1位指名となった。
 
 185センチで85キロと、まだまだ細身ながら、最速150キロ近くの速球を誇る素材型だ。
 
 早実・清宮幸太郎、履正社・安田尚憲、仙台大・馬場皐輔をクジで外したが、投手王国であるソフトバンクならではの隠し球指名となった。
 
 近年、ソフトバンクではファーム本拠地を雁ノ巣球場から筑後・船小屋に移し施設を一新するなど、育成に非常に力を入れている。それだけに、素材型の吉住のソフトバンクはうってつけと言っても過言ではないだろう。
 
 今でこそ投手王国となっているソフトバンクだが、攝津正、嘉弥真新也、森唯斗のように即戦力の評判が高かった投手をプロに適応させるだけでなく、多くの投手を育成してきた。
 
 今季、最優秀中継ぎのタイトルを獲得した岩嵜翔は2007年のドラフト1位。入団からしばらくは投球内容が不安定だったが、今季はリリーフ1本に絞り大活躍。今季のリーグVの立役者となった。
 
 また、近年は登板機会が減少しているが、山田大樹も2006年の育成ドラフト1位だ。他球団であれば先発ローテーションにも入れるであろう左腕は、2011年には7勝、2012年には8勝をマークした。
 
 育成ドラフト出身の選手も枚挙に暇がない。今やホークスのドクターKとなった千賀滉大、今季台頭した石川柊太、今季はトミー・ジョン手術で出番がなかったニ保旭、貴重な左腕の飯田優也らは育成契約から這い上がってきた。
 
 現在活躍を見せている選手だけでなく、ファームでは高橋純平、笠谷俊介、小澤怜史、古谷優人らも虎視眈々と1軍の座を狙っている。
 
 2014年のドラフト1位・松本裕樹も今季はプロ初登板を果たし、1軍で経験を積むなど飛躍の年に。そして、2012年ドラフト1位の東浜巨も今季は最多勝を獲得しローテーションの中心となるまでに至った。
 
 育成実績は十分なソフトバンク。戦力層が厚いだけに、昨年のドラフト1位・田中正義も1軍昇格を焦らせず、今年は2軍で故障の完治、フォーム探しを優先させた。
 
 クジが3度外れて1位指名という縁でソフトバンク入りとなった素材型右腕・吉住。まずはファームで下積みを重ねることになると思われるが、実績十分の投手王国で開花することが出来るだろうか。