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“常勝西武”復活へ、辻イズムの真髄。自らの現役時代さながら…貫いた「守り勝つ」姿勢

埼玉西武ライオンズは14日からクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに挑む。チームは4年ぶりのAクラスで、辻発彦監督が1年目のシーズンを振り返った。

2017/10/12

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リーグトップの盗塁数・犠飛、つなぐ野球を象徴

 レギュラーシーズンを終え、チーム打率.264、1264安打、45犠飛、129盗塁はリーグトップ。つなぐ野球への意識の表れと言えるだろう。辻監督は「盗塁は足のあるメンバーそろえればいける。ただ失敗を恐れたら盗塁ができなくなる。盗塁でなく走塁というところで積極的にできたのがよかった」と分析する。
 
 失策数は昨年よりも減少した。「守り勝つ野球が一番強い」を信条とする辻野球。ルーキー源田を1年通して遊撃手に置き、外崎を外野で起用したことが投打で生きた。さらに辻監督は、捕手・岡田の成長も高く評価し、「層が厚くなった」と話す。
 
 正遊撃手が不在だったチームにとって、源田の存在は大きかった。新人としては56年ぶりのフルイニング出場で、走攻守でチームに貢献した。
 
「二遊間は非常に大事なところ。彼の良さは守備、足がある、そして引っ張る力。持ち味を消さないように1年やらせようと思った。成績もよかったけど、1年乗り切ったのが彼の財産」とともに“1年目”を過ごしたルーキーをねぎらった。
 
 西武は14日から本拠地メットライフドームで、東北楽天ゴールデンイーグルスとのCSファーストステージに挑む。「守り勝つ」野球でCSを突破し、日本一へ。辻監督の1年目はまだ終わらない。

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