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巨人・澤村の“施術ミス報道”で浮かぶ疑問。はり治療での神経まひ「可能性は極めてゼロ」【小宮山悟の眼】

読売ジャイアンツの澤村拓一投手が球団トレーナーによるはり治療のミスで腕に神経まひが生じた可能性があるとして、球団から謝罪を受けた。投手の故障についてはデリケートな話題だが、今回はこの件について話したい。

2017/09/21

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施術ミスの可能性は極めて低い

 今回の澤村の件は、球団トレーナーのはり治療のミスで腕に神経まひが生じた可能性があると報じられている。澤村から治療を依頼したのか、はり師の資格をもつトレーナーが主導だったのかは報道では書かれていないから不明だ。
 
 巨人のトレーナーがどのような治療をしていたのかはわからない。しかし、私の経験から言うと、トレーナーによる施術ミスの可能性は極めてゼロに近いと思っている。
 
 私の周りにいる医療従事者や、はり師も「考えられない」という意見が多い。はり治療はものすごく太いはりを使用するわけでなく、ティッシュに押し付けるとしなるほど細いはりを使用する。その程度で神経をまひさせるような施術となると想像し難いし、神経がまひするまではりを打つことなどありえないと思う。
 
 はり治療を受けて一度でも症状が劇的に緩和された人間は、その後もはりに頼る。はり治療は私には効果的で、これまで恩恵を受けてきたので今回の件は信じられない。
 
 治療を受ける時点ですでに神経はまひしていたのではないかという疑問が残る。そのため、私は神経まひを施術ミスの可能性があると診断した医者の意見は本当なのか、という思いが強い。報道を見る限り「?(はてな)」ばかりが浮かぶ。
 
 
小宮山悟(こみやま・さとる)
 
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。

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