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オリックスの高卒ルーキー・山本。プロ3戦目で初KOも今後の飛躍に期待大

2017/09/13

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 オリックス・バファローズのドラ4ルーキーの山本由伸投手(19)は、12日に敵地・ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ戦に先発登板。
 
 ロッテ戦は今季3試合目となったが、4回2/3を90球で7安打・3奪三振・2四球・4失点と先発の役割を果たせず、8月31日以来となる2勝目をマークすることはできなかった。また、この日は制球に苦しみ球が甘く入るなど本来の実力も発揮できなかった。
 
 山本の降板後、3番手・ヘルメンと4番手・近藤が失点を喫しチームは5-7で敗戦したが、高卒ルーキー右腕にとって良くも悪くも収穫のある登板であったことは間違いないだろう。
 
 19歳の山本は岡山県備前市出身。高校は宮崎県の都城高校に進学し、甲子園出場経験はなかったものの2016年のドラフト4位でオリックスに指名されプロ入りを果たした。
 
 その後、2軍では8試合に登板して33回2/3を投げ防御率0.27と圧倒的な成績をマーク。更に与四球は2つのみで28三振を奪うなど安定した投球を見せ、8月20日に1軍登録、プロ初登板を果たした。
 
 プロ初登板では5回1失点と試合を作るも白星がつかなかったが、2戦目では5回を63球で2失点にまとめ、味方の援護にも恵まれて嬉しいプロ初白星をマークした。オリックスで高卒ルーキーが白星をマークしたのは、1軍投手コーチの平井正史が1994年に記録した以来となる23年ぶりの快挙となった。
 
 1軍昇格後は最速152キロの速球・多彩な変化球を高い制球力で駆使する山本。投げる球に関しては現段階で高い完成度を誇っているが、1軍では5回が最長イニングとなっており、スタミナに課題を残している。そのため、今季オフのキャンプで課題を克服できれば、来季は開幕からローテーション入りを果たすことも可能だろう。
 
 オリックスでは主力の西勇輝投手が高卒3年目に頭角を現し10勝をマークした過去があるだけに、山本も今後どのように成長を果たすだろうか。今後の活躍から目が離せない。