大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



残り“1枠”は誰が勝ち取る? オリックス開幕先発ローテーション争い【どら増田のオリ熱コラム#14】

中島やブランコが加入した今季のバファローズ。攻撃力の向上が期待されるが、やはり投手陣の整備、特に先発陣はシーズンの行方を占ううえで極めて重要となる。今年のバファローズの先発陣は5枚が当確。残り1枠を複数の選手で争う。開幕ローテ、最後の1枠を勝ち取る選手は誰か?

2015/03/09

text By



残り1枠は最後まで決まらない?

 現時点で開幕ローテーションが当確なのは、金子千尋、西、ディクソン、バリントン、松葉の5投手。金子の調整状態にもよるが、残り1枠の6番手の座を吉田一将、東明、前田、そしてドラフト1位ルーキーの山崎福也が争う形になっている。
 
 以前このコラムでも取り上げたように、キャンプ中から順調に来ていた東明が優位と思われてきた。しかし8日の西武戦で4回11安打11失点の大乱調。予定されていた6回を投げ切ることなく降板した。前日の巨人戦で好投したライバルの吉田一将は投げるたびに安定感を増しており、一日にして吉田が優位に立ったのは言うまでもない。
 
 8日試合後、東明はこうコメントしている。
 
「結果がすべて。自分の力不足です。初回にHRを打たれたことよりも、無駄なランナーを出してしまったことがいけなかったと思います。調子がよくないときにどれだけ粘れるかが大事だと思います。次回があれば今日と同じ失敗を繰り返さないようにがんばります」
 
「次回があれば」とは、即二軍落ちを覚悟したとさえ思える言葉だが、森脇監督は「(東明は)少し気持ちが入りすぎた部分もあった」とコメントしており、残り10試合のオープン戦で「次回」があることを示唆している。2軍で調整中の山崎もオープン戦での登板が予想されるだけに、6番手の座に当確ランプが点灯するのはまだ先の話。吉田、東明に山崎を入れた6番手争いはオープン戦が終わるまで続くことだろう。
 
 当確と思われている5人を脅かすような、熱くレベルの高い6番手争いに期待したい。
 
 今年のオリックスは全てが競争。森脇監督の言葉を借りれば「微差は大差」という危機感が決め手になりそうだ。
 
ベースボールチャンネルのフェイスブックはこちら→
ベースボールチャンネルのツイッターはこちら→

1 2