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DeNA先発四本柱に続け 待ち望まれる高崎健太郎の復活

昨年、横浜DeNAベイスターズのチーム防御率はセリーグ球団で3位と改善。何よりも久保、山口、井納、モスコーソと先発四本柱が確立できたことが大きい。今季、この先発陣がさらに盤石にするうえで、かつて開幕投手も務めたあの投手の復活が待たれる。

2015/03/08

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三振を奪うよりも、ゴロで打ち取るタイプ

 高崎の久しぶりの先発での活躍のカギとなったのがシュート系のボールだ。

 元々持ち球として持っていたボールではあったが、2009年にFAで阪神から移籍してきた野口寿浩捕手のアドバイスで、ストレートの威力を活かすためにシュートを封印。
 この年にリリーフとして一軍に定着を果たし、その後の先発として活躍する足場を作ることになったわけだが、近年、行き詰まりを感じていたと思われる中、打開策としてシュート復活という決断を下したようだ。

 高崎の持ち球は、ククッと手元で鋭く変化するスライダー、チェンジアップにカーブ。これに140キロ半ばのストレートを組み合わせて、我慢強く丹念に低めを突くバランスの取れたタイプだ。
 これに持ち味のスライダーと逆方向に変化するシュート系のボールが混ざることで、ストライクゾーンをワイドに使える効果がある。
 三振を奪うというよりも、低めを突き続けてゴロで打ち取るタイプなだけに、狭い横浜スタジアムとの相性は良いはずだ。

 また、高崎以外にも井納や三上などゴロを打たせるタイプの投手がおり、内野陣の守備力も重要となってくる。
他にも、昨年の開幕投手の三嶋一輝も新たな武器、チェンジアップを携え、ローテーション投手として名乗りを挙げた。また大ベテランの域に入ってきた三浦大輔や高橋尚成も調整は順調だ。
 残念ながら今のところオープン戦で結果は出ていないが、昨年・一昨年のドラフト1位山﨑康晃、柿田裕太らも虎視眈々とローテーション入りを狙っており、四本柱以外のローテーションは群雄割拠だ。

 強固な先発ローテーションを築けるかどうかが、2015年のベイスターズの命運を握っている。

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