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日米で異なる球宴の価値の重み。楽天・茂木の出場停止ルールはアンフェア【小宮山悟の眼】

 MLBのオールスター(日本時間7月12日、マイアミ)を現地で取材した。本場のオールスターは日本とはまた趣が違って感動することも多く、今回はそんな日米のオールスターの違いについて話したい。

2017/07/26

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日本の出場辞退のルールは不公平

 そのダルビッシュは、オールスターの2日前に登板したことで出場を辞退した。
 
 日本ではあまりないことだが、MLBではよくあることだ。オールスターのために出場選手の登板スケジュールを変えることの方が言語道断だ。ただ選ばれることがどれほど尊いことか。出場の辞退はしたものの、選ばれたことが本人にプラスになっているのだ。
 
 一方、日本では東北楽天ゴールデンイーグルスの茂木栄五郎選手が選手間投票で選ばれたが、けがのため辞退した。茂木がNPBのルールにより、後半戦の10試合で登録が不可能となったのは不公平といえるだろう。
 
 かつては日本のオールスターは3試合あった。そのため、「負担が大きいから出るのは嫌だ」という選手がいた。そういう選手が出てこないようにルールを制定しようということになったのだろう。
 
 それが例えば、出場停止ルールをアメリカのように過去に遡ることができたら、茂木は後半戦から出られるということになる。そうではなく、茂木にただ出場停止処分を科すのはフェアではないと思う。
 
 すぐには変わらないだろうが、3試合もあったために負担が大きいというところからルールが始まっている。つまり、1試合にするのが一番いいだろう。
 
 アメリカのように1試合すれば、オールスターの価値が高まる。そして、試合には出られなくてもオールスタープレイヤーとして認められるようになる。気持ちの入り方も違うし、試合に出られなくても選ばれたという自信が生まれる。茂木のようなこともなくなるだろうし、それが理想なのではないだろうか。
 
 
小宮山悟(こみやま・さとる)
 
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。

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