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森本稀哲氏が振り返る球宴。”ピッコロメイク”の裏側とは? 批判恐れず挑み続けたお祭り男の軌跡

今年もオールスターのファン投票期間が終わり、結果発表目前となった。過去に3度出場した経験を持ち、パフォーマンスでファンを魅了してきた森本稀哲氏に話を聞いた。

2017/06/26

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工藤明日香



全力プレーをしていてよかった

――現在は解説者として選手のプレーを見られていると思いますが、「現役時代にこのプレーをやっておいて良かった」と思うことはありますか?
 
森本:全力疾走していて良かったなと思います。やっぱり上から見ていると、だらしないプレーはすごくよく分かるんですよ。勝ち負け関係なく諦めずに毎回全力で走る姿は大事だなと、改めて思うようになりました。僕は現役の時にどんなときも全力で走ろうとしていたので、そこは良かったと痛感しています。
 
――以前「全力でやらない選手はやめた方がいい」とお話しされていましたよね。
 
森本:そうですね。やっぱり観に来て下さる方は勝ち負けもそうですけど、プレーを観たいとかいろんな想いがあるから、お金を出して球場に足を運ぶわけですし。どれだけ点差が開いていたとしても席に残っているということは、ファンの方はまだプレーを観たいと思ってるんですよね。
 
 例えば10-0で自分のひいきチームが負けていても、この状況からどんなプレーをしていくのか観たいという方もいる。そういったことまで考えて、選手たちには常に自分たちの全力プレーを見せてほしい。選手自身が諦めて全力を尽くさないというのは、僕はプレーをする資格がないと思いますね。
 
 
 次回は、森本氏が兄貴分として慕う新庄剛志氏と稲葉篤紀氏と3人で築いた“鉄壁の外野”と呼ばれていた頃のエピソードをお届けします。
 
 
森本稀哲(もりもと ひちょり)
 
高校野球の名門・帝京高校の主将として甲子園に出場。
1999年ドラフト4位で日本ハムファイターズに入団。
2006年には1番レフトとして活躍、チームを日本一に導く。
2011年横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)移籍。
2014年埼玉西武ライオンズへテスト入団。
現在は、経営コンサルティングを手掛ける『CKPLAT』に所属。
野球解説やタレントのほか、ビジネス関係の講演も行っている。

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