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西武、いよいよ動く辻采配。期待の山川も2軍降格…勝負へのシビアな姿勢で上昇なるか【パ第10節展望】

開幕から1カ月が経過したところで、埼玉西武ライオンズの辻発彦監督が動いた。4年目の山川穂高内野手をついに2軍に降格させ、カード頭に新助っ人アレクシス・キャンデラリオ投手を起用する。なかでも今節は、6番以降の打線をどう組み替えてくるのかに注目したい。

2017/05/02

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楽天のカギは茂木の出塁

1位 楽天 ― 2位 オリックス 3勝0敗0分 Koboパーク宮城
 順位をどうこういう時期ではないとはいえ、上位2チームの直接対決だ。楽天はこの6連戦で、上位チームとの対戦が続くだけに、どう乗り切るか注目したい。オリックスは、安定感のある戦いで、貯金を重ねていきたい。
 
 楽天は今季初めての6連戦になる。つまり、6人の先発投手を用意しなければいけないのだが、どう戦っていくのか。その初戦先発は辛島航が上がる。開幕してから3連勝と安定感が光る。キレが勝負の投手なだけに、どんどん攻めのピッチングをしていきたい。2戦目は則本昂大、3戦目は森雄大か古川侑利にチャンスが巡ってくるか。則本は2試合連続2ケタ奪三振をマークし、いよいよエンジン全開だ。
 
 打線は前回同様、一、二塁手の起用をどうするかが注目だ。開幕試合では、相手エースの金子千尋を意識して、打の起用を選択し、今江年晶を一塁、銀次を二塁に置いていた。1番の茂木栄五郎の出塁がカギを握る。
 
 オリックスは初戦の先発に中5日で金子千尋を立て、カード頭を取りに行く。これで、西勇輝とのWエースで各カードを優位に持っていきたい算段だ。2戦目は今季4勝のブランドン・ディクソンと松葉貴大の順序をひっくりかえして挑むことになる。調子のいい投手陣がゲームメイクして、攻撃につなげたい。
 
 打線は、1番の宮崎祐樹の調子が落ちず、T-岡田の状態がいい。チームにとって生え抜き選手がチームの中枢にいるのは大きい。そこへFA組の小谷野栄一、中島宏之がうまく絡む。ケガ人続出は怖いが、選手層に厚みも出てきており、チーム力で戦っていきたい。

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