セペダ来日近し？ カリビアンシリーズ、巨人勢らNPB組の活躍でキューバ決勝進出
2月7日に行われたカリビアンシリーズ準決勝で、予選4位のキューバ代表（ピナール・デル・リオ）が予選1位のベネズエラ代表（カリベス・デ・アンソアテギ）を8－4と下して決勝進出。セペダが大暴れした。
2015/02/08
Yasumitsu Takahashi
評価が上がるメンドーサ
若手右腕エクトル・メンドーサ（20歳）の評価が急上昇中だ。
2月4日のキューバ対プエルトリコ戦でリリーフとして今大会初登板を果たしたメンドーサは3回2/3を無失点に抑え勝利投手となり、チームのサヨナラ勝ちに大きく貢献した。
その試合後の共同会見でも、ヒーローとして、チームのウルキオラ監督と同席。また、開催国のプエルトリコ戦ということで、多くの人々の目に触れたこともあり注目度が一気に上がり、この日以降、彼の周りにはサインを求めるファンや、コメントを取ろうとするメディアなど多くの人が集まっている。
－－（メンドーサの着ているアンダーシャツの首元に）「KUBO 11」ですね！
ハハハ、久保さんにもらったものです（笑）優しい方なんです。
－－先日はナイスピッチングでした。
絶対に落とせない試合でしたし、登板前の準備もちゃんとしていました。また、接戦ということで集中できました。この結果は神様のおかげです。
－－9回2死満塁の場面を見事に抑えました。
僕は一人じゃないですし、チームメイトがついています。幸運にもうまく抑えられました。
－－地元の新聞にも取り上げられるなど、あの試合であなたの注目度が一気に上がりましたね。
ありがたいことです。日頃の準備の成果ですね。読売も含め、多くの人から色々なことを教わっていますし、そうしたおかげだと思っています。
－－ジャイアンツのファンが知りたいのは、あなたのコンディションと、いつチームに合流するのかということです。
所属チームではリリーフですから、投げるとしても1イニング、時に2イニングという感じです。負担や疲れはないですね、ご心配なく。日本に着いてもすぐに投げられると思います。来日は国内リーグが終わってからになると思います。
－－日本ではすでに春季キャンプが始まっています。
ええ、もちろん知っていますよ。レスリー・アンダーソンとは連絡を取っているので彼から話を聞いています。やはり日本のキャンプの練習量は多いようですね。
－－昨シーズン、日本球界を経験して得たものはありますか？
制球力もアップしたと思いますし、ピッチャーとして一回り大きくなれたのかなという感じです。
－－今季の目標を教えてください。
早く一軍でプレーできるように頑張りたいです。そして初勝利を。早く東京ドームで投げたいですね（笑）
これまでのインタビューの中で、NPBの5選手に来日時期を聞いたが、はっきりとした日程を回答してくれたのはセペダのみだ。セペダは元々の所属チーム、サンクティ・スピリトゥスが1stラウンドで敗退したため、2ndラウンドはアルテミサの補強選手としてプレー中だ。ここが、セペダが他の4選手と異なる点である。アルテミサは2ndラウンド上位4チームが進出する準決勝への望みが残されているが（現在8チーム中7位）、補強選手のセペダをこれ以上プレーさせ続ける必要はないという判断だろうか。
その一方で、グリエル兄弟が所属するインドゥストゥリアーレス（3位），デスパイネが所属するグランマ（2位），メンドーサが所属するイスラ・デラ・ホベントゥ（4位）は準決勝進出の可能性も高く、かつ主力選手である彼らは簡単にチームもキューバ連盟サイドも手放さないはずだ。カリビアンシリーズで中断中の2ndラウンドは2月13日から再開し、残り27試合。最終戦は3月19日の予定である。さらにそこから7試合制の準決勝，決勝をフルで戦うことになると、日本の開幕にはまず間に合わない。この件における日本球界のジレンマはまだ続きそうだ。
さて、注目のカリビアンシリーズの決勝はキューバ代表（ピナール・デル・リオ）と、ドミニカ共和国代表（ヒガンテス・デル・シバオ）を降したメキシコ代表（トマテーロス・デ・クリアカン）が激突する。キューバ勢が優勝となれば1960年大会以来となる。かたや、メキシコ勢は現在大会2連覇中だ。ともに予選順位の上のチームを倒して波に乗っている。NPB組の活躍は明日も見られるのだろうか。プレイボールは現地2月8日17：30（日本時間2月9日朝6：30）だ。