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巨人・菅野、初戦は防御率7点台の鬼門。未勝利の中日、王者・広島相手に鍵となる存在は?【セ・リーグ第2節展望】

2カード目の今節はいよいよ、侍ジャパンとして世界と戦った菅野智之投手(巨人)や藤浪晋太郎(阪神)らが先発する。打撃は3試合終了時点で3チームが30安打以上をマークするなど、今季もやはり大混戦となりそうだ。

2017/04/04

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打撃好調の阪神は連敗を2で止められるか

阪神 ― ヤクルト 12勝12敗1分 京セラドーム
 
 開幕戦は16安打の猛攻で10得点を奪い白星で飾るも、その後は痛い2敗を喫した阪神タイガース。先発3人とも6回未満4失点以上と不調さを露呈してしまった。
 
 リリーフ陣も2戦目は藤川球児、マルコス・マテオで7四球、3戦目は岩崎優が被安打4、3四死球で5失点と大荒れ。今節次第では投手陣の早期再建が必要となりそうだ。対東京ヤクルトスワローズの1試合目は、藤浪晋太郎が先発する。チームで唯一の侍メンバー・藤浪は、WBCでの経験を生かした、投手陣に喝を入れるようなピリッとした投球に期待したい。
 
 3日現在でセ・リーグ打率トップは阪神の.315だ。昨季不調だった鳥谷敬と福留孝介がチームトップの6安打、昨季の新人王・高山俊は5安打、今季から阪神に加入した糸井嘉男と原口文仁が4安打など、まだ3試合にもかかわらずチームの安打数が34と、バッティングの好調さがうかがえる。このまま維持していきたい。
 
 前節2勝1敗と勝ち越したヤクルト。1日の試合でプレストン・ギルメットが4失点したが、そのほかのブルペン陣は無失点でバトンを渡せている。先発がクオリティスタートを達成できれば、逃げ切れそうだ。2カード目の頭はデービッド・ブキャナンが先発する。オープン戦で2試合(9回)を2失点に抑えた新加入の右腕は、初登板初勝利となるか。
 
 開幕戦から全員安打と打棒も好調だ。3戦目には山田哲人に待望の今季1号が出ると、その試合の延長10回には鵜久森淳志にサヨナラ満塁弾が飛び出した。2年連続トリプルスリーの山田と、ついこの間までともに日の丸を背負っていた藤浪の対戦は見ものだ。また、藤浪を得意としている坂口智隆はここまで1安打だが、対戦をきっかけに感覚を取り戻せるだろうか。

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