データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



菊池の快投支えた“守って走る“辻イズム。開幕戦勝利で見えた新生・西武のカラー

埼玉西武ライオンズは3月31日に、札幌ドームで開幕を迎えた。昨季日本一の北海道日本ハムファイターズ相手に、開幕のマウンドを任された菊池雄星投手は7回1失点と好投。野手陣は緊迫した場面でも完璧な連係プレーを見せ、失点することなく1-8で倒した。辻発彦新監督の下での1勝目は、今季の西武は一味違うことを証明する試合になった。

2017/04/01

text By

タグ: , , , , , ,



チームにとって大きい勝利

 この日の8得点のうち、適時打で奪ったのはたったの2得点だ。
 おそらく、このプラス6の得点力こそ、辻監督イズムなのだろう。チームの雰囲気もいい。先発の菊池はいう。
 
 「苦しいピッチングでしたけど、そんなときに野手の方々守ってくれて、その後に、野手の人たちが点を取ってくれた。イニングの合間でも声を掛けてくれて、僕もありがとうと言葉を言えたり、チームとしての一体感は去年以上にあるように思います」
 
 個々それぞれ力のあるメンバーが揃っているだけに、個の力に頼ってきたのがここ数年の西武だった。現役時代には二塁の名手として知られ、2番打者としても活躍した指揮官が新しいカラーを注入しての1勝だった。
 
 たったの1勝でも、低迷が続くチームに大きな1勝となり得るだろう。昨季までは日本ハムにやられてきた試合展開で勝利したのである。
 
 試合前、チームの中心選手のひとり、炭谷がこの日に戦いを要するかのような言葉を口にしている。
 
「野球ってね、一人やるじゃないんですよ。相手には大谷がいますけど、その前には足が速いやつがおるし、後ろには長打を打つ選手がいる。雄星には普通にやらしてあげたらなと思います」
 
 そして、試合後の新キャプテンは晴れやかに語った。
 
「自分でもびっくりするくらい、チーム的にも、自分的にもいいスタートが切れた。でも、まだ始まったばっかなんで、これを継続していきたい」
 
 今年の西武は一味違う。
 その一面を見せた快勝劇だった。

1 2 3