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巨人、V奪回の絶対条件。突如”紳士”へ変貌…開幕投手マイコラスに課せられた使命

読売ジャイアンツの高橋由伸監督は、2017シーズンの開幕投手をマイルズ・マイコラス投手にすると27日に発表した。昨季はモノへの八つ当たりや捕手の小林誠司に激怒するなど“暴走”というイメージがついてしまった助っ人右腕だが、子どもが生まれた今年は「ジェントルマンになる」と、改心を誓っている。

2017/03/29

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契約延長は今季次第

 ローレン夫人が長女を出産。そのためマイコラスは米国へ一時帰国した。「子どものためにも自分はジェントルマンにならなければいけない」とメディアに公言しており、早速それを実践していることもあるのだろう。
 
 一時帰国前には「自分は開幕に向け、準備は出来ている。31日の開幕戦前には余裕を持ってチームに再合流できる」と言い切っていた。そして、その言葉通り再来日すると3月27日に東京ドームで行われたチーム練習に姿を見せた。これまでのマイコラスならタイトなスケジュールを嫌い、もしかすると開幕戦に間に合うような形で再来日する予定を組まなかったかもしれない。
 
 しかも今季のマイコラスは2年契約の最終年。昨季は負傷で出遅れ、6月末からの一軍合流となった。しかし今季はその挽回の意味でもフル稼働しなければならないだろう。好成績を残さなければ巨人からの再オファーは望めない。その一方でメジャーリーグの複数球団もマイコラスの存在を注視しているとの情報もある。そうなれば、マイコラスもアピールに迫られて俄然力が入るはず。将来的なメジャー復帰を希望しているだけに、子どもが今年生まれたことを考えれば来年が米国Uターンのベストタイミングと言えそうだからだ。
 
 仮にマイコラスが来季残留しないとなると巨人にとっては大きな痛手となる。だが来季のことよりも、まずは今季だ。この助っ人右腕が開幕戦登板からフルスロットルでぶっ飛ばし、今季1年間フルに活躍してもらわなければならないのはV奪回の絶対条件。たとえどんな青写真を描いていようともマイコラスは「ジェントルマン」を貫き、チームをいい雰囲気にさせながら連勝街道を突っ走ってほしい。チーム関係者及びG党の多くは、そう願っている。

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