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休みなしのNPB組。キューバ人助っ人・デスパイネ、グリエルらはキャンプに合流せず、カリビアンシリーズへ

来週からプロ野球は一斉にキャンプがスタートする。昨年、日本球界にキューバ旋風が巻き起こったが、そのキューバ人助っ人たちはキャンプ初日には日本にいない。なぜなら、彼らは、これから行われるカリビアンシリーズのメンバーに選出されているからだ。

2015/01/27

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Yasumitsu Takahashi



キューバのチーム編成は、まさに代表チーム

 日本の野球ファンとして注目したいのが、その選出メンバーである。日本の都市対抗野球のように補強選手を加えることができるのだが、その結果ピナール・デル・リオの発表した28選手中なんと16名が補強選手であったのだ。
 
 そして、そのメンバーの中にNPBでプレー予定の5選手の名前がエントリーされていた。インドゥストゥリアーレス所属で、今季もDeNAでプレーすることが濃厚なユリエスキ・グリエルと、弟のルルデスJr、グランマ所属のアルフレド・デスパイネ(ロッテ)、アルテミサでプレー中のフレデリク・セペダ(巨人)、イスラ・デラ・ホベントゥのエクトル・メンドーサ(巨人)である。
 
 グリエル、デスパイネ、セペダらは、レギュラーシーズン(45試合制)の途中から参戦し、現在は2ndラウンドを15試合程消化したところだ。
 
グリエル:1st 11試合 .268 4本 8打点(主に3番2B、3B、SSで出場)
     2nd 13試合 .370 1本 8打点
 
デスパイネ:1st 18試合 .375 2本 16打点(主に4番DHでの出場)
      2nd 15試合 .309 6本 15打点
 
セペダ:1st 13試合 .325 2本 6打点(主に4番DH,LFで出場)
    2nd 13試合 .380 3本 8打点
※2ndラウンドは、地元紙の情報から算出
 
 ちなみに、ユリエスキ・グリエルとデスパイネの二人に関しては昨年の大会でも補強選手としてキューバ代表ビジャ・クララの一員としてプレーしている。その他にも、アレクセイ・ベル、ダイネル・モレイラ、ヤディエル・エルナンデス、アレクサンデル・マジェタといった代表常連の選手たちも名を連ねており、ピナール・デル・リオの単独チームというよりキューバ代表という顔ぶれになってしまった。

国内リーグもこれから佳境。休みなしのNPB組

 もしピナール・デル・リオが決勝まで進めば、2月8日まで試合が続くことになる。そしてカリビアンシリーズ開催に合わせ、現在中断中のキューバ国内リーグもセカンドラウンドから準決勝、決勝とこれから佳境へ向かうところ。NPB所属の選手たちはこちらでも各チームの主力としてプレー中である。
 
 彼らの合流時期もいまだ発表されず、そして、昨秋のNPBのペナントレース終了後も休みなくプレーを続けている彼らのコンディション面も非常に気がかりなところである。日本のファンも注視したいカリビアンシリーズになりそうだ。
 
出典:”De Pinar del Rio a San Juan“ by Oscar Sanchez Serra in Granma

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