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日本ハムが狙う“育成と勝利の両立”。どこで「差」を作るか。王者のチーム作りの心髄【データで解く野球の真実】

競技において相手を上回るためには、特に勝敗に影響を与える部分で、効果的に差をつくる必要がある。2016年、ペナントレースでは福岡ソフトバンクホークスとの激闘を制し、日本シリーズでは勢いに乗る広島東洋カープを退け日本一に輝いた北海道日本ハムファイターズも、ライバルに対し確実に差をつくり勝利していた。いかに差をつくったのかに着目すると、日本ハムの戦力像を把握することができる。そこから、連覇を狙うチャンピオンが2017年にどんな戦いをしようとしているのかを探ってみたい。

2017/02/11

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投球と守備、両方で築いた強固なディフェンス力


 数字はパ・リーグの各ポジションの平均的な貢献を0に設定している。つまりパ・リーグの平均的な攻撃力、ディフェンス力を超えていたポジションはプラスになり、下回ればマイナスになる。単位は得点になっているので、ざっくりとだが日本ハムがつくりだした得失点差がどのような内訳だったのかを示してもいる。
 
 まずわかるのは、日本ハムの強みがディフェンスにあったというところだろう。平均失点3.27、防御率3.06はいずれも12球団で最も低く、このことから投手陣の健闘ぶりが指摘されることは多くあった。
 
 だが、多くのポジションにおける野手の守備によっても、失点減をもたらしていた。しかもそれは、投手陣が果たした貢献よりも、大きなものだったことが確認できる。
 
 中島卓也がフル出場し1284イニングを守ったショート(13.5点)、西川が1127イニングを守ったレフト(10.8点)、中田翔が1211.2イニングを守ったファースト(10.9点)などが、守備で高い数字を記録しているポジションだ。
 
 近藤健介、岡大海、杉谷拳士、谷口雄也、淺間大基らが出場機会を分け合ったライトも、他球団に比べて非常に高い守備力(17.9点)を発揮していた。守備によって失点を減らせる力は日本ハムにとっての大きな武器だ。これは2017年もキープされると思われる。
 
 唯一マイナスとなっていたのが、陽岱鋼が1000 イニングを守ったセンター(-7.8)だ。守備での貢献の算出には守備範囲の広さなどを評価する指標を用いているが、故障か、はたまた加齢の影響か。陽は効率よく打球をアウトにできてはいなかった。

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