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郭俊麟は同胞の先輩たちに並べるか?カギは「愛される力」

昨年のドラフトで指名を受けた選手たちが顔を揃える、西武の新人合同自主トレ。1月9日から始まった、このトレーニングに異色のルーキーが参加している。台湾出身の期待の投手・郭俊麟である。同胞の先輩で、同じく西武に在籍した郭泰源や許銘傑のような存在になるために必要なものとは?

2015/01/17

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新人合同自主トレに志願の参加

 2014年ドラフト1位・高橋光成ら西武の新入団選手が顔を揃えた、1月15日の新人合同自主トレ。この日はあいにくの雨のため、西武第二室内練習場でのトレーニングとなったが、新入団選手たちはノックや短距離走、体幹トレーニングなどで汗を流した。
 
 前日に、同ドラフト4位の玉村祐典らと初めてブルペン入りし、約30球を投げ込んだ高橋。この日は「(昨日は)久しぶりに投げたので肩にハリがある」と投げ込みを避けたものの、短距離走では躍動感のある走りを披露。長身を生かした幅の大きいストライドは、十分な迫力と可能性を感じさせた。
 
 すぐそばでは中村剛也や浅村栄斗、炭谷銀仁朗ら主力選手たちが春から始まる新シーズンに向けて、思い思いにトレーニングに励んでいる。まだ調整段階ながら、トップ選手の練習を目の当たりにできる環境は、プロ入りしたばかりの新人選手にとって大きな刺激となっていることだろう。
 
 そんなルーキーたちの中でも、一際目を引いたのが台湾出身の新外国人投手・郭俊麟だった。
 22歳の郭は、台湾の国立台湾体育運動大から昨年10月に西武へと入団。プロの経験はなく、アマチュアから直接、日本球界へ飛び込んだ海外出身のルーキーだ。
 
 昨年11月に台湾で行われた第1回21U野球ワールドカップで、チャイニーズ・タイペイ代表として活躍。決勝では日本を相手に先発マウンドに上がり、7回無失点の好投でチームの優勝に貢献。大会MVPまで獲得した逸材である。
 
 郭はこの日、新人合同自主トレでは初となるブルペン入り。本格的なピッチングは約2カ月ぶりということもあって6割程度の力で投げたというが、「スムーズに投げられた」と安心感を覚えた様子。身長175cm、体重70kgと小柄ながら、ドラ1高橋と同様に球団からの期待も大きい。
 
 来日の時期は任せられていたものの「日本の野球に慣れるために、最初からみんなとやりたかった」と、自らの意思で、新人合同自主トレには初日(1月9日)から参加。向上心の強い22歳の青年は「一日一日強くなっている」と、成長に手応えを感じている。

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