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“大谷騒動”が逆に千載一遇の好機に――。前途多難の侍J、小久保監督が目指す地獄からの生還

侍ジャパンが窮地に立たされている。メジャーリーガーが青木以外軒並み辞退し、ここにきて主力として期待されていた大谷翔平も負傷を理由にメンバーから外れた。だが、意外にも世論の向きはこれまでとは逆になっているという。何かとバッシングされることも多かった小久保監督だが、この逆境は千載一遇の好機かもしれない。

2017/02/06

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大谷の辞退で侍メンバーはさらに苦しく。しかし世論は…

 侍ジャパンに激震が走った。
 
 日本ハムの二刀流・大谷翔平投手が右足首負傷を理由に3月開催の第4回WBC出場を辞退。日本は投打の両面で活躍が期待される主役を失ってしまった。
 
 その代役として“ラスト侍”にソフトバンク・武田翔太投手が急遽組み込まれた。しかし日本人メジャーリーガーは青木宣親外野手(アストロズ)しか出場しないばかりか、ここにきて最も注目が集まっていたキーパーソンの大谷までもがドタキャン。かなり苦しいメンバー構成でWBCに臨まなければならなくなったのは誰の目にも明らかだ。
 
 侍ジャパン・小久保裕紀監督もかなり心中複雑だろう。プロ野球各球団が一斉キャンプインとなる1日は広島の日南キャンプを視察中だったが、そのタイミングでまず大谷が投手としてWBC出場を断念。
 
 この衝撃のニュースについて小久保監督は事前に知らされておらず、現地で報道陣からコメントを求められると驚きの表情とともに強いショックを受ける様子が各媒体で大きく報じられていた。その後、大谷本人と電話で話し合った末にWBC出場を辞退する結論を出したのは周知の通りだ。
 
 この「大谷騒動」によって世間は小久保監督にかなり同情的になった。一昨年秋に行われたプレミア12の準決勝・韓国戦での「継投ミス」に端を発し、ネット上で延々と続いていた小久保バッシングも最近になってようやく沈静化。
 
 逆に「さすがに小久保監督が気の毒だ」「青木を除く日本人メジャーリーガー、さらには大谷も出ない侍ジャパンを率いなければならないなんて…。小久保監督には何とか頑張ってほしい」などと擁護する書き込みも散見できるようになってきた。

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