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【里崎智也×ザック生馬特別対談】侍JAPANへの提言#2 小久保ジャパンの課題、何のための強化試合?「チームのルール作成は必須」

昨年11月の強化試合は3勝1敗と面目を保った。 しかし、さもオールスターのような起用に終始した小久保裕紀監督の采配には疑問を抱かざるを得なかった。果たして、強化試合の4試合から見えたものはあったのだろうか。 里崎智也氏、ザック生馬氏からは厳しい指摘がとんだ。

2017/01/03

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強化試合でWBCのシミュレーションを行わず

――侍JAPANは昨年11月にメキシコ、オランダと強化試合を計4試合しました。課題は見えましたか。

里崎 投手の使い方が疑問でした。僕だったら、1次リーグの球数制限と同じように投手を使います。中継ぎにもその練習をさせないといけないですから。コーチにとっても、手順の練習をしないといけなかった。ところが、すべてイニング頭の起用になって、このイニング誰が行くのか決まっていて、オールスターを見ているようだった。球数を意識したベンチワークの練習をするべきでしたね。

ザック 全くなかったですよね。シミュレーションできた場面がありましたけど、それでもやりませんでした。

里崎 強化試合は負けていい試合なわけじゃないですか。そういうのが見えて負けたなら、みている方だって、いろんなことをチャレンジして、本番まで練習したんだと分かる。そこに向けて、使える選手、使えない選手を見極めて本選考に向けていく。そうしていたら、やりたいことがみえたと思うんです。

ザック 結果に走っちゃいましたよね。メディアが怖いんですかね。負けると、パニックしちゃうメディアですから。しっかりとした分析をしている記者や元選手の解説者がいると読むファンも納得するかもしれないけど、強化試合なのに本番のように扱っちゃった印象です。本番へのシミュレーションはできなかったのは心配ですね。イニングまたぎもなかったですからね。そのために、ドラゴンズの岡田俊哉選手などがいたはずですけどね。

里崎 イニングまたぎの練習とか、アジャストするかどうかも確かめればいいし、メディアに文句を言われたっていいんですよ。僕の理論は好きなようになって、結果が出なかったら辞める。それだけです。結果が出なければ、何をしたっていわれるんですから。逆にいえば、どんなやり方をしても、結果を出したら、いわれないんです。準備の段階なんで、失敗していいじゃないですか。

ザック プロ野球のレギュラーシーズンを振り返ると、DeNAのラミレス監督はそれをやっていたようにみえました。彼は工夫をするんですけど、それをメディアにも伝えていた。「僕はデータを見ていて、あるデータがあるから、こういう風にやってみたい」と。やって失敗するときも多かったんですけど、だけど、その後、変えて説明するんです。梶谷隆幸選手は2番ができると思ったから、試した。でもダメだった。1番にした、3番にもした。コロコロ変わっているように見えるんだけど、それは実験的に試しているもので、最後は固定できることを目標にやっていたことだった。

里崎 本番が始まったら、悠長なことをいっていられない。そのために、いろんなことをやっても良かったと思います。プレミア12で一番露呈したのは中継ぎから抑えにかけての起用法でした。でも、強化試合で、改善がみえませんでした。

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