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【台湾人記者の眼】台湾で愛される陽岱鋼、巨人入団で経済効果も!? 台湾人2人目の背番号2に懸かる期待

19日、台湾でも絶大な人気を誇る陽岱鋼の巨人入団会見が行われた。

2016/12/20

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台湾と縁のある巨人

来シーズンから陽岱鋼がプレーするジャイアンツは、言わずもがな日本プロ野球の名門チームだ。そして、巨人は台湾野球ファンに対しても縁がある存在だ。
 
1968年、ジャイアンツの春季キャンプは台湾・台中で行われた。当時の台湾は、まだプロ野球が始まっていなかったが、「世界の王」をはじめ、多くの巨人の選手を一目見ようと、たくさんの野球ファンが集まった。
 
巨人には、呂明賜、姜建銘や林イー豪など、これまで多くの台湾人選手が在籍した。今年のドラフト7位では廖任磊を指名した。そしてここに陽岱鋼が加わる。
 
今も台湾の巨人ファンは多い。私の父も1990年には東京ドームへ巨人戦を見に行き、原辰徳選手のサインボールをもらった。昔の台湾野球ファンにとって、東京ドームで巨人戦を観戦することは、まさに「聖地巡礼」だった。

巨人は陽岱鋼を獲得したことで、戦力補強という面だけでなく、台湾の新しい巨人ファンの掘り起しといった、ビジネス的な視点でも期待しているのは確実だ。
 
台湾のネットBBS『PTT』では、すでに「そろそろ巨人のユニホームでも買おう!」「台北から東京までの便も多い。1年間で4試合を見に行くと目標に!」といったコメントも寄せられており、経済効果にも影響を及ぼすかもしれない。

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