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巨人、剛腕カミネロ獲得で守護神争い勃発? 澤村は『内なる戦い』制し、信頼を勝ち取れるか

巨人は17日、アークイメデス・カミネロ投手との来季契約が基本合意に達したことを発表。来季は守護神争いも熾烈となる。

2016/12/18

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9回は誰が任されるのか?

 さて、このカミネロの獲得で来季の立場が微妙になってくる現守護神がいる。澤村拓一投手だ。今季はストッパーとして37試合に登板し、リーグトップの37セーブで自身初となるセーブ王のタイトルを獲得。
 しかし勝負どころの後半戦以降は8、9月と打ち込まれるシーンが目立ち、ネット上でもG党の間では3人でピシャリとなかなか抑える場面が少なく走者をためるシーンも非常に多かったことから「澤村劇場」などと揶揄されていた。一時は首脳陣の間で配置転換が真剣に議論されたほどだ。各メディアでも当時、その話題が方々で大きく取り上げられたのは記憶に新しいところだろう。

 来季も澤村が守護神の有力候補であることはほぼ間違いないとはいえ、後半戦で背信投球が目立ってしまったマイナス点を考慮すればストッパーの座を剥奪されてしまう可能性もある。その代役として新守護神に浮上してくるのが、今季セットアッパーを務めたスコット・マシソン、そして新助っ人のカミネロだ。

 来年の春季キャンプ、そしてオープン戦ではこの3人が守護神争いで火花を散らすことになる。特に澤村はかなり危機感を覚え、相当な気合が入るはずだ。「自分が信用できないからカミネロを獲ったのか」という気持ちになっているのは明白。何としてでもポジションを奪われまいと今オフの自主トレから自らの体をイジメ抜くに違いない。

 ちなみにフロントは当然、澤村を見放しているわけではない。カミネロという〝ジョーカー〟を加えることによって、内なる戦いを招きサバイバルでブルペン陣個々も含めた全体のチーム力を大幅に向上させていく。そういう狙いがあるのだ。

 カミネロVSマシソン、澤村のストッパー争いはこれから開幕まで激化必至。特に負けず嫌いの背番号15は2人の新旧助っ人を蹴落とすぐらいの非情な覚悟を持たなければ、守護神死守はやはり困難となってくる。

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