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山口、森福、陽らFA3選手獲得になれば……大補強敢行年のジャイアンツの成績を振り返る

山口と森福の争奪戦を制し、吉川光、マギーらも加える等例年になく積極的な補強が目立つジャイアンツ。過去には補強の成果に見合わない成績に終わった年も多かったが、08、12年のVはオフの補強なしでは語れない。

2016/12/13

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補強が結果に結びつかなかった年も

 ここまでは成功例を上げてきたが失敗も少なくない。FAの豊田清と野口茂樹、日本一のロッテから李スンヨプ、小坂誠らを加えた2006年は、シーズン途中から故障者が続出し球団初の2年連続Bクラスとなる4位。小久保裕紀、タフィー・ローズと2人の大砲を加えて「史上最強打線」を結成した04年も3位止まりで終わっている。

 90年代はさらに空回りぶりが目立つ。特に95年はオフにヤクルトから広沢克己とジャック・ハウエル、広島からはFAの川口和久、トレードでは近鉄の元エース阿波野秀幸、さらに4億円をかけてツインズからシェーン・マックまで獲得し「30億円補強」と銘打ったが、夏場まで5割の壁をうろうろ。主砲2人を引き抜いたヤクルトにやられ3位に沈没した。清原和博(西武)とエリック・ヒルマン(ロッテ)とパの投打のトップ選手を引き抜いた97年も4位に終わっている。

 過去にFA選手を2人獲得した7シーズンの結果はリーグ首位が4度、2、3、4位が各1度ずつとなっている。2017年のジャイアンツは補強に見合うような成績を残せるだろうか。

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