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日本ハムと対戦相手の”ひいき”ぶりを同時に堪能――ラジオ中継の新しい楽しみ方【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#44】

今やラジオは全国好きな局の好きな番組を聴ける時代になった。その結果、また違ったプロ野球の楽しみ方もできるようになった。

2016/12/16

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「一つの試合を立体的に味わう」

 その点、radikoは画期的だった。だってラジオなんだもん。ラジオは「アイズフリー、ハンズフリー」だから、ながら聴取に向いている。お風呂に入ってようと、ジムで自転車こぎをしていようと、クルマを運転していようと試合を聴いていられる。北海道のファンなら当たり前のことが、東京(というか日本全国)で可能になった。

「radikoプレミアム」のエリアフリー機能は、僕のような「遠隔地ファン」のハートに火をつける。ファイターズは移転前は東京にフランチャイズしていたから、今も多くのファンを首都圏に抱えている。あるいは北海道の出身で、転勤や大学進学で郷里を離れたファンもいるだろう。

 それだけでも有難かったのだ。が、2016年秋、更に革命的な新機能が加わった。タイムフリー機能だ。もうびっくりだ。HDD等に録音することなく、過去1週間分の番組がいつでも好きなときに聴き直せる(但し、1番組一度だけ、3時間以内)。エリアフリーとタイムフリーの組み合わせは最強だった。感覚的にはちょっとした「どこでもドア」&「タイムマシン」だ。

 これで僕が編み出したのは「一つの試合を立体的に味わう」だった。タイムフリー・サービスの開始時期がちょうどプロ野球のCSとドンピシャだったから、僕はCSファイナルステージ最終戦を「HBC北海道放送」と「KBC九州朝日放送」の両方で聴き比べることができた。つまり「165キロ出して牛耳った側」と「牛耳られた側」の両方の物語を味わった。ローカル局のラジオは基本、応援放送だから、それぞれファイターズびいき、ホークスびいきになる。それぞれの視点から「世紀のDH解除・登板劇」が実況されたのだ。

 だから、権利の関係なのか何なのか、日本シリーズがradikoのタイムフリー機能の適用外扱いだったのは実に残念だった。同じ試合を「RCC中国放送」の視点で聴き直してみたかった。「マイナス1」のメディアはマイナスの分、気持ちの高ぶりや揺れを息づかいで伝える。テレビ中継の録画より球場の空気感がダイレクトにわかる(いちばん最近はサッカーのJ2J3入れ替え戦を「MRO北陸放送」と「CRT栃木放送」で聴き比べた)。

 さて、年末に発売されるのを知って、大注目しているCDを最後に紹介しよう。HBC『ファイターズDEナイト特別編 日本一への熱烈応援ラジオ実況! ~2016興奮感動の名試合集~』だ。

 これは今シーズンの名場面をラジオ実況で振り返るという企画で、たぶん僕のような物好きをターゲットにしているんだと思う。言っておくが映像は一切ない。ラジオ実況を聴きながら何となーく絵を思い浮かべるしかない。マニアック企画だ。そして、たぶん権利関係を引かれて、HBC北海道放送はそんなには儲からない。それでもやりたかったんだろうなぁ。まぁ、こういうところに書いてステマ(?)の類いだと思われてもシャクなので、一般人にはおすすめしない。一般的には試合映像のDVDがいいと思います。

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