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2016年MVPは新井、大谷が初受賞。90年以降でMVP複数回受賞した選手、両リーグで受賞した選手は?

28日、NPBアワードで今季のMVPを発表。セは新井貴浩、パは大谷翔平となった。

2016/11/29

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複数回受賞した選手

 両リーグの最優秀選手(MVP)が11月28日に、NPBアワード2016で発表された。

 セリーグは、2000本安打を達成し、チームを25年ぶりの優勝に導いた広島東洋カープの新井貴浩。パリーグは、投打でベストナインに選ばれた北海道日本ハムファイターズの大谷翔平が受賞した。

 投票結果は以下のとおりだ。(上位5位のみ表記)
【セリーグ】 (球団名)   1位   2位    3位   点数
新井 貴浩   (広島)   120    51    28   781   ◎
菊池 涼介   (広島)    54    46    21   429
鈴木 誠也   (広島)    35    50    40   365
野村 祐輔   (広島)    19    43    40   264
筒香 嘉智   (DeNA)   19    20    45   200
 
【パリーグ】     (球団名)   1位    2位    3位    点数
大谷 翔平       (日本ハム)   253     1     0    1268   ◎
ブランドン・レアード (日本ハム)   0    85    43     298
中田 翔        (日本ハム)    0    50    40     190
和田 毅        (ソフトバンク)  0    24    28     100
西川 遥輝       (日本ハム)    0    11    11     44
 
 投票は、投票資格のある記者がそのシーズンに最も活躍したと思う選手を1~3位に記載し、1位5点、2位3点、3位1点として得点化。最も点数が高かった選手がMVPとなるのだ。

 セは、2年連続ベストナインを獲得した横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智が200点と奮闘するも、4位まで広島の選手が独占。なかでも新井は、200人近い記者から投票され、2位の菊池涼介に300点以上差をつけている。

 一方パは、大谷が唯一4ケタ得点と、圧倒的な数値を叩き出した。投票した255人中253人が大谷の名を1位に記載する、ほぼ満場一致と言える結果になった。2位のブランドン・レアードに約1000点差と、悠々にトップの座を奪った。

 1990年以降で、これまでに各リーグで複数回MVPに輝いた選手は以下のとおり。
 
【セリーグ】
松井秀喜         (巨人)       3回
古田敦也         (ヤクルト)     2回
アレックス・ラミレス   (巨人)       2回
 
【パリーグ】
イチロー         (オリックス)    3回
工藤公康         (西武、ダイエー)  2回
松中信彦         (ダイエー)     2回
ダルビッシュ有      (日本ハム)     2回
 
 セで一番多いのは、当時読売ジャイアンツに所属していた松井秀喜だ。プロ4年目の1996年を皮切りに、2000年、2002年と3度受賞。どの年も3割30本塁打以上をマークしている。

 パの最多は、今季MLB通算3000本安打を達成したイチロー。2年目の1994年から3年連続MVPに輝いている。同年以降、7度の首位打者、5度の最多安打、そしてゴールデングラブ賞を7度など、数々の賞を獲得している。

 また、中日ドラゴンズで現在二軍監督を務めている小笠原道大は、2006年にパリーグ(日本ハム)、2007年にセリーグ(巨人)で受賞。21世紀以降、両リーグでMVPを受賞した選手は、小笠原のみだ。

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