大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



成績に明暗。歴史の伝承、原点回帰…今季、新背番号でプレーした選手

今季、心機一転背番号を変更してプレーした選手の成績を振り返ると、明暗がわかれる。

2016/11/15

text By



日本ハム近藤は打撃不振に。ヤクルト村中は2年ぶりの復活

 その他、今季から背番号が変更された主な選手は以下の通りだ。

◆日本ハム
杉谷拳士 61→2
昨季:84試合 打率.295 1本塁打 12打点
今季:62試合 打率.240 0本塁打 9打点

近藤健介 54→8
昨季:129試合 打率.326 8本塁打 60打点
今季:80試合 打率.265 2本塁打 27打点

大野奨太 2→27
昨季:74試合 打率.194 0本塁打 10打点
今季:109試合 打率.245 5本塁打 35打点

◆ソフトバンク
鶴岡慎也 8→33
昨季:56試合 打率.195 1本塁打 9打点
今季:103試合 打率.251 2本塁打 26打点

岩嵜翔 21→17
昨季:8試合 1勝0敗 防御率6.75
今季:35試合 4勝2敗 防御率1.95

◆西武
鬼崎裕司 4→5
昨季:59試合 打率.196 0本塁打 6打点
今季:79試合 打率.253 1本塁打 17打点

◆楽天
内田靖人 8→36
昨季:1軍出場なし
今季:17試合 打率.204 2本塁打 7打点

◆巨人
堂上剛裕 91→51
昨季:59試合 打率.276 3本塁打 13打点
今季:43試合 打率.167 2本塁打 6打点

◆DeNA
白崎浩之 29→6
昨季:81試合 打率.225 6本塁打 9打点
今季:92試合 打率.207 6本塁打 12打点

砂田毅樹 68→47
昨季:14試合 3勝5敗 防御率3.20
今季:17試合 2勝2敗 防御率3.78

◆ヤクルト
村中恭兵 15→43
昨季:1軍登板なし
今季:52試合 7勝3敗 防御率3.90

 日本ハムは捕手の2人が新背番号を着けた。正捕手のイメージが浸透している27番を背負ったのがプロ8年目の大野奨太。今季は109試合に出場し、盗塁阻止率はリーグ2位の.310。日本シリーズでも5試合でスタメンマスクを被り、投手陣をけん引した。

 8番を背負った近藤健介は打撃不振で2軍調整も味わった。打率は昨季の.326から今季は.265と低迷。打撃センスを買われ、本来の捕手としてではなく、今季は右翼やDHで出場。6月18日の中日戦(ナゴヤドーム)で今季初めて「7番・捕手」でスタメン出場を果たしたが、荒木雅博に二盗を決められ、続く平田良介に決勝打を浴びている。

 今季から背番号が重くなった選手を見てみると、ソフトバンクの鶴岡慎也は志願して8番から33番に変更。心機一転で臨んだ今季は103試合に出場。日本ハムからFA移籍後、初めて100試合以上でマスクを被った。同じ捕手の細川亨が退団し、来季はFA権を行使せず残留した高谷裕亮と正捕手の座を争う。

 昨季は腰痛の影響もあり8年ぶりに1軍登板がなかったヤクルトの村中恭兵は、10年間背負った15番から43番に変更。2年ぶりの復活へ気持ち新たに臨んだ今季は、主に中継ぎとして活躍し、7勝3敗、防御率3.90。6月30日の広島戦(マツダ)では693日ぶりの先発勝利も飾っている。

 10年には11勝、12年には10勝を挙げ、2ケタ勝利も記録している大型サウスポー。来季は先発への復帰案も浮上している。

 背番号に込められた思いはさまざまだ。来季もその重みを背負ってプレーし続ける選手たちが、熱いドラマを演じてくれるに違いない。

1 2