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35歳で阪神へFA移籍を決断した糸井嘉男。金本監督との現役時代と偶然過ぎる共通項

オリックスからFAとなった糸井嘉男が阪神に移籍。大きな戦力が加わる。

2016/11/27

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金本監督と同年齢での決断

 虎に大きな新戦力が加わった。オリックスからFAとなった糸井嘉男が阪神に移籍。25日に大阪市内で行われた入団会見では多くの報道陣を前に用意されたオリックス時代と同じ背番号「7」のユニホームを着用し、新天地にかける熱い意気込みを語った。

「トップに立つため、監督を胴上げするため、貢献したい」

 各メディアでも会見当日、この糸井の熱血漢あふれるコメントはすぐさま一斉に報じられた。会見には「初めての恋人」と公言して自らにラブコールを送り続けていた金本知憲監督も同席。その指揮官の期待に応えるべく、糸井が早々と力強くV宣言した姿は何とも頼もしく映った。

 実は糸井と現役時代の金本監督には「阪神移籍」を巡って余りにも偶然過ぎるほど共通項が多い。まず金本監督が現役当時、広島からFA宣言して阪神へ移籍した1年目のシーズンは35歳を迎えた2003年。前年4位だったチームを率いていた当時就任1年目の星野仙一監督から「プロ野球全体のことを考えて来い」「俺とお前は一緒に歩むようになっている」などと直々にラブコールを送られ、タテジマのユニホームを着る決断をした。

 一方の糸井も現在35歳。2015年シーズンは4位だった阪神に移籍する大きな決め手となったのは、やはり今季就任1年目だった金本監督からの猛アタックだった。それが証拠に糸井は契約合意の際、球団を通じて「成長するために変化が必要ではないかと考えた。新しい環境でチャレンジして、さらに成長できるのではないかという思いと、金本監督の熱意に心を打たれた」とのコメントを発表。最後は指揮官の熱い気持ちに魂を大きく揺さぶられ、移籍を決意したことを打ち明けている。

 糸井と阪神の契約も2003年のFA加入時に金本監督が締結した期間と同じ4年。一部から「年齢面を考慮すると長過ぎるのではないか」との声も出ているが、ほぼ同じ年齢で現役時に阪神移籍を果たした金本監督の前例と照らし合わせればむしろ妥当な線と言っていいだろう。

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