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トライアウトへの決意、千葉ロッテ・青松慶侑――「僕はまだ野球を続けたい」

今季限りで千葉ロッテから戦力外通告を受けた青松慶侑。12日のプロ野球12球団合同トライアウトを前に、今思うこととは――。

2016/11/09

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千葉ロッテマリーンズ



待望の初本塁打にも浮かれる気持ちはなく……

 2004年のドラフト7巡目指名でそこからプロ12年間。

「いつか必ず……」の思いを胸に秘めながら薄暗いロッテ浦和の室内練習場で黙々とバットを振った。

 2013年に伊東勤がロッテの監督に就任すると「大きいのを打てるバッターとして期待している」という指揮官の言葉に発奮して、約7年ぶりに1軍のグラウンドに立つと、その年の8月1日(対北海道日本ハムファイターズ)で待望のプロ初安打を記録した。2015年6月6日(対東京ヤクルトスワローズ)には指揮官や担当スカウトがずっと期待していたであろう初本塁打も記録。ロッテファンのみならずメディアの注目を集めた。

 当時の彼にその感想を求めるとこんな答えが返ってきた。
「うれしいはうれしいですけど、10年以上かかってやっと1本ですからね。むしろ恥ずかしいですよ」

 当然、浮かれた様子はなかった。
 それでもプロの世界は甘くない。この1発を機に相手球団の警戒も強まり、以後当たりはパッタリ止まった。

 2015年の年間成績は13試合出場、20打数3安打1本塁打5打点、打率.150。
 覚醒とまではいかなかった。

 青松が当時をこう振り返る。

「バッティングだけだったら、もっと早くに下へ落とされていたと思うんですよ」

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