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通算125ホールドのソフトバンク・森福がFAに。左の中継ぎが必要なチームは?

ソフトバンクの森福がFA権の行使を表明した。通算125ホールドの実績を誇る左サイドには興味を示す球団は確実にあるだろう。

2016/11/05

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ソフトバンクは流出となれば痛手。巨人は山口の負担軽減にも

 現在、ソフトバンクも森福を除いた左のリリーバーは手薄。4年目の飯田が30試合に登板し防御率3.29と一定の数字は残したものの、ホールドは4つのみと重要な場面での登板は少なかった。その他は嘉弥真が5試合、山田が1試合に登板したのみ。森福流出となれば、チームはその穴埋めに苦労することになりそうだ。

 また登板数だけを見れば7位だが、巨人も森福がフィットするチームの一つだ。左投手の登板内訳を見ると、山口が63試合、戸根が42試合、公文が12試合とこの3投手で95%を占めたが、山口は防御率4.88、戸根も4.50と頼れる存在とは言い難く、3番手の公文は先日トレードで放出。特に9年連続60試合登板を達成した山口の勤続疲労が顕著なため、森福の加入は山口の負担軽減という面でも大きな意味を持つ。

 その他では、リリーフ陣にオーバースローの本格派が多く海田以外の左のリリーフも手薄なパリーグ最下位のオリックスや、左リリーフの登板数こそ多いもののセットアッパー,左殺しとして信用のおける選手がいない阪神等も森福が加わることで大きな戦力アップになるはずだ。

 対照的に武隈と小石が50試合以上の登板を記録した西武や、クローザーの松井と共に金刃が左殺しとして機能している楽天ら左のリリーフが豊富なチームは争奪戦に参加する可能性は低そうだ。

 果たして森福は11年目を迎えるユニフォームとしてどこのものを選ぶのだろうか。

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