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辻内崇伸、ドラフト1位の肖像――「ジャイアンツに行きたいというよりも、関西から出たかった」【連載第3回】

かつて「ドラフト1位」でプロに入団した選手1人の野球人生をクローズアップする。華やかな世界として脚光を浴びる一方で、現役生活では「ドラフト1位」という肩書に苦悩し、厳しさも味わった。その選手にとって、果たしてプロ野球という世界はどのようなものだったのだろうか。

2016/10/26

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12球団どこでも指名OK

 2005年のドラフト会議では「自由獲得枠」「高校生ドラフト」「大学・社会人ドラフト」の3つの指名方法があった。高校生ドラフトは、大学・社会人ドラフトに先駆けて10月3日に行われた。
 
 高校生ドラフト前の新聞記事では、まっさきに辻内が取り上げられている。
 
〈今回のドラフトで、高校生投手で最も注目を集めるのが、辻内(大阪桐蔭)だ。今夏の全国選手権では152キロを出し、第6回アジアAAA選手権(韓国)では決勝で155キロをマーク。日本球界屈指の快足左腕に成長し、複数球団の指名が有力視される。
「この夏は試合を重ねるごとにマウンド度胸がついて、楽しんで投げられるようになった」と言う。一方、「まだまだ発展途上。もっと下半身をたくましくして、粘りのある投球ができるようにならないと」と課題も見つめる。好きな言葉は「全力投球」。プロでもその志を貫く覚悟だ〉(『朝日新聞』10月1日付)
 
 辻内は12球団どこから指名されても行きますと明言していた。
「プロになれるならば、どこでも良かったです。だって、指名して頂けるならばありがたいじゃないですか?」
 
 辻内は当時を思い出して、にっこりと笑った。
 もっとも意中の球団はあった。
 
「関西から出たかったですね。奈良から大阪とずっと関西にいたんで。東京とか違う世界を見てみたかった。ジャイアンツやヤクルトだったら東京じゃないですか? そっちやったらええなと」

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