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カープVへ導いた最強打線。他5球団と比較してわかる、異次元のパワーアップ【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、カープの野手が急激な成長を見せた話だ。

2016/09/15

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ヤクルト大引のRCは約10アップ

 続いて東京ヤクルトスワローズと横浜DeNAベイスターズだ。

ヤクルトとベイのRC

 昨年、4.16とリーグNo.1の1試合あたりRCを記録したヤクルトは、今年、ウラディミール・バレンティンが復帰し、さらにパワーアップしている。しかし投手陣が壊滅したため打線を生かせなかった。
 山田哲人は死球によって抹消となったにもかかわらず、RCは昨年を上回りそうだ。一方で昨年山田とともに強力打線を形成した畠山和洋、川端慎吾、雄平がそろって数字を落とした。オリックス・バファローズから加入した坂口智隆が活躍したが、山田一人がそびえたち、打線としてのつながりを欠いた。

 アレックス・ラミレス新監督になったDeNAは、ほぼ横ばい。筒香嘉智が昨年以上に高いRCを記録しているが、ヤクルト同様、これに続く選手がいない。
 特に三塁はアーロム・バルディリスの穴を埋めることができていない。そして開幕に出遅れた梶谷隆幸の故障欠場も影響している。

 ヤクルトやDeNAのような打線は、相手チームにとっては極論をいうと山田、筒香だけをマークすればいいので、作戦が立てやすいとも言えるだろう。

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